命毛(いのげ)を操る女は仕事もプライベートもデキる!


さて、ハケンの大前春子ヘアをチェックしにいきましょう。

 

ずどんと重い、センターパートのワンレンヘア。ワンレンヘアというのは、ワンレングスヘアの略。ワンレングスとは、文字通り長さが全部同じ、という意味。毛先をまったくすいていなくて、ばつんと切り揃えているので、厚みがあって迫力がある
この「厚みのある毛先」は、ドラマの中でときどき演出に使われていて、髪をばさっとふってまわれ右するシーンなどは、思いっきり風圧が出て、「きびすを返したぞー!!!」感がハンパない。
近くに人がいたら、髪で頬を引っ叩くこともできるだろうから、ある種の武器といえば武器だ。今度、ドラマを見る時は、篠原さんの髪の振り方に注目してほしい

 

で、これもやっぱりうまいな、と思ったのはフェイスラインのカットテク。
このスタイル、一見完全なワンレンヘア(全部が同じ長さ)に見えるのだけれど、実は顔まわりにだけ、ちょっと短い毛が仕込まれている
この毛、ある美容師さんが「命ほど大事な毛」という意味で「命毛(いのげ)」と呼んでいるものでして。
この毛があると、
①髪を結んだときに顔まわりを覆う毛になるので、小顔に見えやすい&色っぽい
②フェイスラインに影が落ちるので、シェーディング効果がある
③耳掛けしたときに、顔が全開にならないのでほっそり見える
といった効果がある。
量はきしめん1本ぶんくらいがベスト。大人の女性なら、リップラインくらいの長さに設定しておくと、何かと使い勝手がいい

大前春子も、この命毛があることで、アップスタイルもサマになるというわけ。プライベートのヘアスタイルはこの命毛が大活躍しているのでチェックしてね。

というわけで、ヘアスタイル的にも見所の多い『ハケンの品格』。
4話では元祖『ハケンの品格』の名物だった大泉洋さんとのからみも復活し、ますます期待ができそう。視聴率もずっと高いままで、今後も楽しみです!

来週は、懐かしいのに新しい、松嶋菜々子さんと矢田亜希子さんが美しすぎると話題の『やまとなでしこ』のヘア&メイクチェック、いきますよん。

それではまた、来週土曜日に。

イラスト/白ふくろう舎


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