先日7月11日。表参道のコンセプトスタジオ「veda(ヴェーダ)」の主宰を務める吉川めいさんによる、ミモレ読者のための特別オンラインクラス「今こそ知りたいマインドフルネス入門 〜セルフィッシュなセルフケア〜」が開催されました。

クラスの内容は、ネガティブな気分のリセット方法を知るマインドフルネス・ヨガ・ガイデッドリラクゼーションの3本立て。

イベントに先駆け、めいさんにマインドフルネスとヨガについてお伺いした記事では、自分の心と体のバランスの取り方のヒントをたくさんいただきました。

共感するのに忙しいあなたへ。自分軸を知るマインドフルネスをはじめよう【吉川めい】>>>

体の硬さは関係ない。ヨガとは体・意識・呼吸を合わせること【吉川めい】>>>

 

自粛期間によって生活のリズムががらりと変わり、気持ちのバランスが取りにくくなっている方も多かったのか、たくさんの反響をいただき、当日は日本全国・世界各国から250名を超える方が参加した大イベントとなりました。

「特にミモレ世代の女性は、妻であり母であり、仕事にも邁進していて、常に自分の意識が外へ向いている人が多いです。自分のケアをすることや休む時間を持つことに罪悪感を持ってしまう人もいると思います。でも、今日この時間だけは、自分の心と体を最優先して、自分へのご褒美タイムにしてください」

めいさんのこんな一言からスタートしたイベント。ここでは、行われた内容を一部抜粋してお届けします。


私の事柄・あなたの事柄・神様の事柄を区別する


イベントの第一部はマインドフルネスのセッション。「ネガティブな気分のリセット方法を知る」をテーマに、参加者から寄せられたお悩みにめいさんが答えていきました。

 

––自粛期間により、家にいる時間が自分も家族も長くなったことで、パートナーや子ども達にイライラする時間が増えました。彼らをコントロールしたいと思ってしまって、それで余計イライラしてしまいます。

めいさん「わかります。理性で考えれば、人をコントロールしようとしてもうまくいかないことは、わかっているんですよね。わかっているのに、コントロールしようとしてしまうというのは、勝てないバトルに出かけてしまっている状態です。そこですごく自分のエネルギーを無駄にしてしまう。だからまずは、“勝てないバトルをしようとしている”ことを自覚する。

私の大好きなアメリカ人の著者の方でバイロン・ケイティさんという方がいるのですがその方の言葉を紹介します。
『世の中には3つのBusiness(事柄)がある。
・ひとつめはMy Business(私の事柄)
・ふたつめはYour Business(あなたの事柄)
・最後はGod’s Business(神様の事柄)』

この3つを自覚して区別するだけで、すごくストレスが軽減できるんです」

 

めいさん「たとえば息子が受験勉強ですごくストレスを溜めて苛立っているとする。でも彼の勉強の進捗状況や、ストレスの量を私はコントロールできない。だからこれはYour Businessであり息子の問題です。自分の問題にはしない。

または、コロナウイルス問題や九州の豪雨災害などが続いていて、ニュースを見るとすごく気分が重くなってしまうことがあります。これはGod’s Business、神様の事柄です。自分でどうにかできる問題ではない」

たしかに、自分の事柄以外のものに振り回されているかも……と編集バタやんも納得

めいさん「そうすると、自分がフォーカスできることってたったひとつしかないことに気づきます。そう、My Business。それが、自分がすべきこと。自分ができることは、パートナーや子どもをコントロールすることを“やめる”こと。そして、そのイライラした気持ちをお風呂でもヨガでも散歩でもなんでもいいから、それを自分で癒やすこと。

災害のニュースを見て気分が重くなるのなら、少し離れてまず自分を取り戻すこと。自分が回復したら、ボランティア・寄付など自分でできることが見えてくる。第一はだれの事柄かを自覚することです」

だれの事柄かを区別する。これには目から鱗だったと、参加者の方からも多くのコメントが寄せられました。私たちは、知らず知らずのうちにYour Businessに使っている時間が長いかもしれないですね。

 
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