英国王室の象徴、代々受け継がれゆくティアラ

写真:アフロ

生まれながらのプリンセスにとっても、実はティアラは人生初!待ちに待ったこの晴れの日に選ばれたのは、“クイーン・メアリー・フリンジ・ティアラ“ 。これまでキャサリン妃やメーガン妃がお着けになったティアラは、女王のロイヤルコレクションから選ばれたものだったので、ベアトリス王女もそれは同じ。ですが、大きな違いがここにも!なんとベアトリス王女がお着けだったのは、エリザベス女王が結婚式でお着けになったものだったのです!!

これはもう別格レベルの貸し出し許可でしょう!まず孫でなければ、同じティアラを借りたいとさえ、聞けもしないはずではありますが……。 
女王の娘アン王女もご結婚の際に、この同じティアラを着けられていたことからも分かるように、まさに女王の直系プリンセス達だけに許されたティアラといえますね。同時に、血の繋がりや序列といったものも実感しました。
 

 

エリザベス女王のラッキーアイテム、クイーン・メアリー・フリンジ・ティアラとは

写真:アフロ

女王の祖母メアリー(オブテック)王妃が、ビクトリア女王から結婚祝いに贈られたネックレスのダイアモンドを使って、1919年にガラードで作らせたのがこのティアラ。 代々エリザベス女王へと引き継がれ、1947年結婚式ではこのようにお着けになっています。 この時、女王は21歳。こちらのウエディングドレスも、ベアトリス王女のドレスと同じデザイナー、ノーマン・ハートネルによるものです。エリザベス女王にとって、このティアラが、幸せになれるラッキーアイテムの1つである“サムシングボロード”だったそう。きっとベアトリス王女もそうなのでしょう。
 

ブーケには、もちろん英国王室伝統の”アレ”も! 

写真:アフロ

ブーケは、ロンドンの“ロブ・ヴァン・ヘルデン・フローラル・デザイン”のオーナーの1人、パトリス・ヴァン・ヘルデンが担当。2018年におこなわれた妹ユージェニー王女の結婚式でもこの方がブーケを作られました。 
白とペールピンクのノーブルで英国らしいカラーでまとめられたブーケは、ジャスミン、スイート ピー、ロイヤルポーセリン・アイボリー・スプレー・ローズ、ピンク・オハラ・ガーデン・ローズ、ピンク・ワックス・フラワー、ベイビーピンク・アスチルベが選ばれていました。 そしてもう一つ重要な“アレ”……そうギンバイカも! 
これはビクトリア女王の時代から続く、ロイヤルウェディングの伝統で、ダイアナ元妃にキャサリン妃、メーガン妃のブーケにももちろん、愛や純潔の象徴といわれるギンバイカが使われていました。 

結婚式の後、ブーケはウェストミンスター寺院の無名戦士達のお墓に献花をされました。これも王室に続く伝統です。 

このように、今まさに大きく時代が変化しようとしている中でのロイヤルウエディング。 
実の父の騒動にコロナウィルスと、一般の私達以上の不運に巻き込まれたプリンセスの結婚でしたが、そんな中で、なんと2週間で結婚式を決行されたらしい、ベアトリス王女とエドアルドさん。 
混乱した状況下にフレキシブルに対応しつつ、守るべき伝統は守り、ついに念願叶ってご夫婦となられたお2人には、きっと真に大切なものや人といったものが明確にお分かりになったことでしょう。より深まったご夫婦の強い絆とともに、エリザベス女王と同様、末長くお幸せな結婚生活をお祈り致します。
 

構成/高橋香奈子、片岡千晶(編集部)

 

前回記事「【メーガン妃】 LAで目撃!夏ファッションに欠かせない3つの要素」はこちら>>

 
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