Brightくんの美は、高貴な王子のようでもあり寂しい野良猫のようでもある


対するSarawat役のBrightくんも美形度はワールドチャンピオン級。正直、あまりにも顔の造形が整いすぎて神様が張り切りすぎた感がある。ワイルドな印象を引き立てる鋭角の眉に、憂いを帯びた二重の瞳。気高き品格が薫るシャープな鼻筋と、少年のあどけなさを残した柔らかな唇。そして、その深すぎる彫りがつくるミステリアスな陰影。これらが奇跡のバランスで配置されたマスクは、生きる世界遺産。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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その美しさは、何にも揺らぐことのない強靭さもあれば、たちどころに消えてしまいそうな儚さもあり。アラブの王子と言われれば「ですよね」と全員が頷くロイヤル感もあれば、明日をも知れぬスラム街で孤独に生きるストレイキャット感もある。本当の美は万物を飲み込むものだと、私、Brightくんを見て知りました。

 

とりあえず気になった方は、彼のInstagramだけでも覗いてみてください。噴き出す汗をきらめかせながら、ボクシングやムエタイなど激しいトレーニングに励むその姿は、美しいを超えてもはや神々しい。そしてひそかに思うはずです。私が死んだときは、あの汗をお墓にかけてください、と……!!

そんなBrightくんが演じるSarawatはとってもクール。どんなに女の子が黄色い声をあげようと愛想笑いひとつしません。だけど、Tineといるときだけは別。最初は不機嫌そうな顔でTineを睨みつけるSarawatの威圧感にたじろぎそうになりますが、折々に見せるソフトな表情やとぼけた台詞とのギャップに、萌えるどころか、うっかり窒息死しそう。途中から吸入器がないと酸素が追いつかないレベルで呼吸困難になるので、どうかご覚悟ください。
 

『2gether』を観ていると、一緒に恋におちたような気持ちになれる


まさに出会うべくして出会った最強のカップルが織りなす、観た人から幸せになれるラブストーリー。それが、『2gether』。お話自体、コミカルでポップだから、誰でもすんなり入れるし、メイン2人以外も優しくてお調子者だけど憎めないキャラクターが揃っているので、いつの間にかこの『2gether』に浸っているひとときが、24時間でいちばんハッピーな時間になる。だから、次から次へとみんなが沈んでいくのです、この『2gether』という甘い底なし沼に。
 

写真はGMMTV公式Facebookより。


『2gether』がこれだけ多くのファンの心をひきつけてやまないのは、誰かに恋したときの気持ちがストレートかつピュアに描かれているから。相手の顔を見るだけでドキドキしたり、ちょっとした仕草に思わず見とれてしまったり。いつの間にか一緒にいることが何より楽しくて、なのに素直になれなくて意地を張ったり。

相手が他の誰かを見ていることが苦しくて、でもそんなことをウジウジと考えている自分がみっともなくて。こんなに嫌な気持ちになるくらいなら、いっそ手放してしまえばいいのに、だけど離れようとすればするほど、頭の中に面影がよぎって、声が聴きたくなる。会いたくなる。

恋をすることの楽しさと切なさ。ただ一緒にいることのかけがえのなさ。そのすべてを描いているから、私たちは『2gether』を観ているだけで、自分も一緒に恋におちたような気持ちになれるんです。そしてまた誰かと恋がしたくなる。

もう二度と恋をすることなんてないと思っていた方も、もう一度夢中になれるような恋をしてみたいと思っている方も、この夏、『2gether』で人生が変わる最高の恋を経験してください。
 

<作品紹介>

 

ドラマ『2gether』
日程:2020年7月31日(金)12:00~
毎週金曜・昼12時に1話ずつ配信、全13話
※視聴には楽天IDと、レンタルor購入料金が必要。※ただし第1話は無料で視聴可能。
詳しい視聴方法は、日本版公式サイト、またはRakuten TV特集ページ へ。

 


前回記事「【大森南朋さん】雰囲気イケメンが色気を完全封印して成功した『私の家政夫ナギサさん』」はこちら>>

著者一覧
 

映画ライター 細谷 美香
1972年生まれ。情報誌の編集者を経て、フリーライターに。『Marisol』(集英社)『大人のおしゃれ手帖』(宝島社)をはじめとする女性誌や毎日新聞などを中心に、映画紹介やインタビューを担当しています。

文筆家 長谷川 町蔵
1968年生まれ。東京都町田市出身。アメリカの映画や音楽の紹介、小説執筆まで色々やっているライター。著書に『サ・ン・ト・ランド サウンドトラックで観る映画』(洋泉社)、『聴くシネマ×観るロック』(シンコーミュージック・エンタテイメント)、共著に『ヤング・アダルトU.S.A.』(DU BOOKS)、『文化系のためのヒップホップ入門12』(アルテスパブリッシング)など。

ライター 横川 良明
1983年生まれ。大阪府出身。テレビドラマから映画、演劇までエンタメに関するインタビュー、コラムを幅広く手がける。男性俳優インタビュー集『役者たちの現在地』が発売中。twitter:@fudge_2002

メディアジャーナリスト 長谷川 朋子
1975年生まれ。国内外のドラマ、バラエティー、ドキュメンタリー番組制作事情を解説する記事多数執筆。カンヌのテレビ見本市に年2回10年ほど足しげく通いつつ、ふだんは猫と娘とひっそり暮らしてます。

ライター 須永 貴子
2019年の年女。群馬で生まれ育ち、大学進学を機に上京。いくつかの職を転々とした後にライターとなり、俳優、アイドル、芸人、スタッフなどへのインタビューや作品レビューなどを執筆して早20年。近年はホラーやミステリー、サスペンスを偏愛する傾向にあり。

ライター 西澤 千央
1976年生まれ。文春オンライン、Quick Japan、日刊サイゾーなどで執筆。ベイスターズとビールとねこがすき。

ライター・編集者 小泉なつみ
1983年生まれ、東京都出身。TV番組制作会社、映画系出版社を経てフリーランス。好きな言葉は「タイムセール」「生(ビール)」。18年に大腸がん発見&共存中。

ライター 木俣 冬
テレビドラマ、映画、演劇などエンタメを中心に取材、執筆。著書に、講談社現代新書『みんなの朝ドラ』をはじめ、『挑戦者たち トップアクターズ・ルポルタージュ』ほか。企画、構成した本に、蜷川幸雄『身体的物語論』など。『隣の家族は青く見える』『コンフィデンスマンJP』『連続テレビ小説 なつぞら上』などドラマや映画のノベライズも多数手がける。エキレビ!で毎日朝ドラレビューを休まず連載中。

ライター 渥美 志保
TVドラマ脚本家を経てライターへ。女性誌、男性誌、週刊誌、カルチャー誌など一般誌、企業広報誌などで、映画を中心にカルチャー全般のインタビュー、ライティングを手がける。yahoo! オーサー、コスモポリタン日本版、withオンラインなど、ネット媒体の連載多数。食べること読むこと観ること、歴史と社会学、いろんなところで頑張る女性たちとイケメンの筋肉が好き。寄稿中の連載は、
「yahoo!ニュース」『アツミシホのイケメンシネマ』
「COSMOPOLITAN」日本版『女子の悶々』
「COSMOPOLITAN」日本版『悪姫が世界を手に入れる』
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ライター 山本奈緒子
1972年生まれ。6年間の会社員生活を経て、フリーライターに。『FRaU』や『VOCE』といった女性誌の他、週刊誌や新聞、WEBマガジンで、インタビュー、女性の生き方、また様々な流行事象分析など、主に“読み物”と言われる分野の記事を手掛ける。

 
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