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「黒はNG、長さはショートに」白髪が目立たない染め方&アレンジ【人気美容師が伝授】

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生えてくる白髪とどう向き合えばいい? 「今ある白髪を何とかしたい!」という声に応えてくれたのはトータルビューティサロン「uka」の人気カラーリストとヘアスタイリストのお二人。ちょっとしたことだけど、簡単&真似できるものばかり。白髪を目立たなくさせる方法を早速、教えていただきましょう。

 

(画像左から)uka カラーリスト 中田巧樹さん カラーリングのスペシャリスト。ロンドン、シンガポールなど海外でも経験を積み、絶妙な色合いで立体感のあるヘアスタイルを提案するのが得意。ヘアショー、セミナー講師など活動範囲は多岐に渡る。国内外の雑誌から取材の依頼が絶えないトップカラーリスト。
uka ヘアスタイリスト 森田佳宏さん 顧客を飽きさせないスタイルチェンジや個性を引き出すデザインに定評があり、ファッション関係者等からも支持を得る。アーティスト活動にも注力しデザイン性のあるエッジィな作品作りへのこだわりが、数々のコンテストにおいて評価され、uka No.1の受賞歴を誇る。夢は世界中の人を美しくすること。

 


【カラーリング編】
白髪を上手に隠す・染める方法を教えて!


髪の分け目、髪の生え際など「見えて欲しくないところ」がいつも悪目立ちしてしまう。「白髪をどうしたら隠せるの? 」目立たなくさせるテクニックがあるなら教えて欲しいと願う女性は多いのでは?
「白髪は頭頂部、顔まわり、耳の付近から生えると言われています。諸説ありますが、紫外線を多く浴びるところから白髪になりやすいという研究データもあるようで、後頭部や襟足など白髪の進行具合は顔まわりに比べ、ものすごく遅いですからね。髪のメカニズムはまだまだ解明されていないことばかりなんです」と語るのは髪のスペシャリストであるukaのカラーリスト・中田巧樹さん。今回は白髪ケアの素朴な疑問・質問に答えていただきました。

Q:白髪を目立たなくさせる方法とは?
A:白と黒のコントラストを最小限にすること

 
 

「色もハイライトの感じもとても気に入っています。この色にしてからは白髪のストレスが格段に減りました」(松本典子さん・PR会社経営)

「全体的に髪色を明るくすると白と黒の色の差がなくなり、白髪が目立たなくなります。また、ハイライトを入れて視覚効果を上手に使うのも手。松本さんのように縦のラインを入れると伸びてくる白髪がハイライトに馴染み、目立たなくなります。内側の白髪は残しているのでアップにした時も素敵なんですよ。視覚効果を上手に使った染め方です」(中田さん)。
 

 
 

「グレーヘアへ移行している最中。後ろ髪は自分で見ることができないため、サロンで相談しながら色を決めています」(五嶋佳代さん・飲食店経営)

「もし、雰囲気を変えたい・気分を変えたいというのであれば、白髪の色を活かしたプラチナシルバーなどのカラーリングもおすすめです。五嶋さんは正面、横はグレーヘアを生かしていますが後ろ髪はまだ黒髪が残っているため、全体のバランスをとっています」(中田さん)。
 

Q:自分で白髪を染めると仕上がりのイメージと何だか違う
A:カラー剤を選び間違えていませんか?

「仕上がりのイメージが違うというのはテクニックうんぬんというよりも雰囲気何でしょうね。何か違うと感じる理由は、多分『カラー剤の選び方』を間違えているのかもしれません。今のカラー剤は技術が進化しているため、『白髪を染める=白髪染め』でなければ染まらないということはありません。ファッションカラーを選択しても大丈夫です。注意するのはむしろ『色』なんですよ」(中田さん)。
 

黒色・ダークカラーで染めるのはNG


家で白髪を染める時のアドバイスもしている中田さん。
「このご時世、頻繁にヘアサロンに来られないから家で白髪を染めたいとおっしゃるお客さまも少なくありません。その時にひとつだけお願いしているのは、『黒色で染めないように』とアドバイスしています。黒または暗い色で染めた後にヘアサロンでカラーをご希望されても、理想の色に戻す事が非常に難しいのです。なぜなら、黒色の上から明るいブラウンやハイトーンの色をのせようとしても色がのらないから。髪や頭皮にも負担をかけてしまうため、おすすめしないですね」。


Q:市販のカラー剤のおすすめは?
A:色選びを慎重に。6以上のカラートーンを選んで

「カラー剤の外箱に書いてあるカラートーンに気をつけて、6から上を選んでください。6以下のカラートーンを選ぶと仕上がりが暗くなってしまい、その後の修復が難しくなります。また、色はナチュラルやブラウンが良いでしょう。アッシュやピンクなどの色を選択してしまうと、青味が強く出たり、真っ赤になってしまうケースも。思い切ったカラーにチャレンジしたい場合は、ヘアサロンにいらしてプロに任せた方が良いですね」(中田さん)。
 

カラー剤で白髪を上手に塗る4つのポイント


アイテム選びの後は実践。可能であればヘアサロンで染めたようなきれいな仕上りを目指したいけど、塗り方にもコツはあるのでしょうか?
「塗り方のポイントは4つ。ヘアサロンでも同じテクニックで塗っているので、ぜひ、参考にしてみてください」と中田さん。

<ポイント1>
カラー剤をつけるのは白髪部分だけでOK

基本的に毛先までつけないように塗ってください。毛先にカラー剤が付いてしまうと、そこだけ暗くなりムラになりやすいですし、ダメージにもつながります。白髪部分とその周辺のみで毛先(髪全体)にまで塗る必要はありません。「ちょとだけ染めたい」というのであれば、指でちょんちょんと塗ってもOK。
 

<ポイント2>
塗り方の順番は「分け目→顔まわり→トップ周辺」

白髪が悪目立ちするこの3ヵ所が塗れていれば、白髪をカバーできます。順番は、髪の分け目、顔まわり、トップ周辺の順番で塗ってください、ロングヘアでアップにする事が多い方は、襟足の部分も忘れずに。
 

<ポイント3>
くしを使って均一に塗ること

手で塗ろうとするといろいろな部分にカラー剤が付いてしまうし、ムラになってしまいます。きれいに染めたいなら、くしなどを使って染めてください。
 

<ポイント4>
自然な色味を出すなら放置時間を短く

カラー剤の説明書に、染める時間も参考に書いてありますよね。平均して20分ほどと書かれていることが多いのですが、絶対に守らないといけないわけではありません。白髪部分を自然に染めたいなら、時間を短縮してもOK。10分程度でカラー剤を流すと薄く染まります。白髪をボカすテクニックとして覚えておくと良いですよ。


ヘアサロンでカラーリングをされている方は、「ホームカラーはあくまでも応急処置」と考えてケアをしてください。応急処置でもお手入れの仕方次第で、きれいに仕上がります。ぜひ、試してみてください。
 

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