STEP① 紙やすりでアークスクエアに整える

爪切りを使うと、二枚爪になりやすくなります。直線的な刃で湾曲している爪を切ると、3層になった爪の断面がバラバラになってしまうからです。育爪で使うのは、素の爪用の紙やすりです。爪切りを紙やすりに変えるだけでも、二枚爪になりにくくなります。

爪先の形は、スクエアオフでもなく、ラウンドでもなく、緩やかな楕円形のカーブにします。

 

アークスクエアに整える目的は2つあります。1つは、爪の長さに関わらず、錯覚効果で爪をキレイに見せるため。もう1つは、ピンク部分を指先の両端部分にまで拡大させて、爪をより立体的にするためです。紙やすりで爪を削るのが楽しいという方も多いです。

 


STEP② オイルと水を乳化させて保湿する


美爪にするにはオイルケアが欠かせません。オイルを塗るのは、爪のトラブルのほとんどの原因となっている乾燥を防ぐためと見た目を美しくするため。そしてやる気を持続させるためです。オイルを毎日5回以上爪に塗ることで、爪は保湿されて弾力が出るため、衝撃があっても割れにくくなります。また、白い部分が透明になっていきます。クリアネイルを目指す場合は、オイルを毎日7回以上塗ることをおすすめしています。

オイルは点眼容器に移し替えておくと垂らしやすくなります。

オイルは次の手順で塗ります。

1)指先を上に向けて、爪の裏側と指の間にオイルを垂らす。両手の指すべてにオイルをつける。

2)指先を上にしたまま手の甲を自分に向ける。爪の左右両側の指との境い目にオイルが流れ落ちて甘皮部分に溜まっていくのを確認する。

 

3)片方の手の指先全体でもう片方の手の指先全体をつかむようにかぶせて、もむようにすり合わせる。手を交代し、同様の動作を繰り返す。左右のすべての指の甘皮と爪表面にオイルを塗り込む。爪の表面と裏側、爪全体にオイルを行き渡らせる。

4)片方の手のひらに、1円玉くらいの大きさに水を垂らす。

 

5)反対側の手の指先で、指についたオイルと水を混ぜ合わせる。水の中に細かい粒子となったオイルが分散し、水とオイルが混ざり合う(「乳化」という)。

6)乳化したオイルを手の甲など全体に塗り込み、なじませる。乳化させることでより浸透しやすくなる。保湿力も高まり、より長く乾燥を防ぐ。

 

7)両手の指と指を交差させて、指の間もしっかりオイルを塗りこむ。乳化させたオイルはよく浸透するため、ベタつきが少なくなる。もし、ベタつきが気になる場合は、ティッシュを軽く当てる。

 

オイルを塗るときに大切なのは、必ず、爪の裏側から垂らし、ストレスポイントなど爪の両サイドに流れるようにすることです。爪はストレスポイントからひび割れることが多いので、オイルで保湿しておくことで、ひび割れができにくくなります。