理論的でわかりやすい解説が人気のスタイリスト川上さやかさん。今回より、川上さんのワードローブにいちばんたくさんあって、いちばん出番が多い黒というカラーについての特集がスタートします。今回は、便利だけれど一歩間違えると怖く見えてしまう黒との付き合い方について教わります。

 

関連記事
【7枚で15000円以下】スタイリストが「ユニクロ」だけで着回した夏コーデ4選>>


全身を黒でまとめるときに
スタイリスト川上さやかさんが
絶対にやらない3つのこと

 

トップスもボトムも黒でまとめるコーディネートのとき、私がやらないと決めている3ヶ条を紹介します。

①ギラギラ感を出さない
黒は印象が強い色なので、ギラついて見えないことがいちばん大事。たとえば、ブランドのロゴバッグを合わせない、ツヤのあるパテントのパンプスを合わせない。怖く、強く見えないように気をつけています。

②小物にきつい色を加えない
黒の洋服とコントラストがつきすぎる、鮮やかな色の小物を合わせることは避けています。小物に色を取り入れるなら、くすんだブルーやスモーキーなピンクなど、悪目立ちしない物に限ります。また、もしバッグか靴のどちらかに色を取り入れるなら、もう一方は黒に留めておくバランスもポイントです。

③かっちりさせすぎない
こちらも黒を怖く見せないように気をつけているポイントなのですが、かっちりテイストではなく、カジュアル方向に仕上げるようにしています。たとえば、黒い服にかごバッグを合わせる、サブバッグを加えるなど、リラックス感のある小物が便利です。また、ジュエリーの煌めきや、肌の抜け感で女らしさを加えて、堅苦しく見せないことも意識しています。
 

かごバッグで全身黒コーデに抜け感をプラス

カットソー/カレンソロジー スカート/エーピーストゥディオ バッグ/へリュー 靴/マリアムナッシアーザデー イヤリング/ユーカリプト バングル/ミアンサイ リング[右手中指]/ティファニー、[左手薬指]/ハム

こちらのコーディネートは、先ほど紹介した3ヶ条を使ってコーディネートしました。全身黒い洋服を軽やかに見せるために、かごバッグを合わせるのは、いちばん簡単な方法です。


黒レザー付きのかごバッグなら大人っぽさはキープ

かごバッグといっても、ナチュラル感の強いものだと、黒コーデのシックな印象とチグハグになってしまうため、持ち手部分にレザーがあしらわれたタイプを選びました。足の露出が多いサンダルも、抜け感として役立ってくれています。


黒コーデにくすんだグリーンのバッグを

シャツ/カレンソロジー パンツ/カレンソロジー バッグ/ザロウ 靴/ポルセリ ネックレス/マリアブラック バングル/ミアンサイ リング[右手中指]/ティファニー、[右手薬指]/マリーエレーヌドゥタイヤック、[左手薬指]/ハム

黒シャツに黒デニムを合わせた全身黒コーデです。バッグにくすんだグリーンを加えた分、靴は遊ばずに黒を選びました。


デコルテや手首の肌見せ、ジュエリーで女らしさをプラス

デニムを合わせているので、これだけでも黒をかっちり見せないという条件はクリアしているのですが、ここからさらに女らしさをトッピング。首元と手首をすっきりと出し、繊細なジュエリーを重ねています。
 

撮影/目黒智子
スタイリング・出演/川上さやか
ヘア&メイク/桑野泰成(ilumini.)
構成・文/高橋香奈子

 

第2回「【スタイリスト川上さやか】夏しかワンピースとスカートを着ない理由」>>
第3回「スタイリストが黒×白のモノトーンコーデで必ず守る「小物ルール」とは?」>>
第4回「おしゃれのプロがいちばんよく着ている黒い服とNGだったアイテム」>>
第5回「黒コーデが「地味!」と言われないためにスタイリストがしているたった1つのこと」>>
第6回「流行のシースルートップスにプロが選んだインナーは990円のGU」>>
第7回「「ブルーデニムはもうはけない!」スタイリストが体感した3つの理由」>>
第8回「黒コーデ×赤リップはNG?では、正解のリップは何色?【人気ヘアメイクが回答】」>>