8月31日はダイアナ元妃の命日でした。
思えば世界中が震撼したと言えるほどの、あの衝撃的な事故死から今年で23年。
今もご存命ならば59歳。しかしむしろそんな想像はつかないまま、私達の心には当時の年齢、36歳の美しい元妃の姿が残っています。

今でも英国のみならず世界中でその人気は衰えることなく、それどころかキャサリン妃やメーガン妃といった義理の娘たちと共に存在感は増すばかり。

特に英国人のキャサリン妃にとっては、嫁ぐ前から、というより子供の頃からダイアナ元妃の姿を見て育ったといっても過言ではないでしょう。

1度も会うことなく結婚、そして元妃亡き後にロイヤルメンバー入りをしたキャサリン妃。毎回注目を集めるそのファッションにも、義理の母への憧れや敬意といった想いが感じられます。
“人々のプリンセス“、“イングランドのバラ”と称されたダイアナ元妃をオマージュするキャサリン妃のファッションをご紹介します。
 

婚約発表はロイヤルブルーでダイアナ元妃をオマージュ

写真:Shutterstock/アフロ
ワンピース/イッサ ロンドン 写真:Camera Press/アフロ

歴史的な瞬間、婚約会見でのダイアナ元妃とキャサリン妃です。
ロイヤルブルーのスーツにボウタイのブラウスをお召しになった若干20歳のダイアナ元妃(1981年2月)。
それから29年後(2010年11月)、ウィリアム王子のお隣で微笑むキャサリン妃も、同様のブルーのワンピースを選ばれました。

ダイアナ元妃が、婚約指輪のサファイアに合わせた色のスーツをお召しになったように、キャサリン妃も、受け継ぐ義理の母の指輪に敬意を表したのでしょう。

ダイアナ元妃のお洋服はビスポークですが、キャサリン妃のものは既製服のイッサ ロンドン。これも時代の象徴、国民も買える洋服という選択をされたことで、親近感を与え、一気に好感度を上げられました。

 


第一子のお披露目では同じドット柄のワンピースを

写真:Press Association/アフロ

ワンピース/ジェニー・パッカム 写真:AP/アフロ

こちらは共に、王位継承者である第一子が誕生し、世界中にロイヤルベイビーをお披露目する瞬間のお二人です。

1982年ダイアナ元妃は、グリーンベースに白のドットのロングワンピース。それから31年後、ダイアナ元妃に抱かれたベイビー、ウィリアム王子はパパとなられ、お隣のキャサリン妃は義理の母を意識された、ドットのワンピースをお召しになりました。

初めての出産、当時キャサリン妃は事前には性別を聞かず、誕生したベイビーの性別に合わせてピンクとこのブルー、二枚を用意されていたと言われています。
でも、ドットのワンピースであることは、最初から決められていたのです。
それは、ダイアナ元妃へのオマージュとして……。


批判もあったダイアナ元妃のブラックドレスと激似のドレスをまとうキャサリン妃

1981年のダイアナ元妃。写真:ZUMA Press/アフロ

2011年のキャサリン妃。ドレス/アレキサンダー・マックイーン 写真:代表撮影/ロイター/アフロ

婚約発表後、初めてのパーティー出席で、黒のイブニングドレスを選ばれたダイアナ・スペンサー嬢(当時)。まるで喪のようだと、とりわけ王室内は批判的だったと言われています。
今でこそドレスブラックとも称され、黒も華やかな場の代表カラーに仲間入りしていますが、この時代のロイヤルスタイルとしてはNG。

一方キャサリン妃も、結婚式の同年、夫ウィリアム王子と義理の弟ハリー王子を従え、ドリカム状態(笑)の紅一点で、レッドカーペットを歩かれる際、こんな黒のドレスをお召しになりました。
上質なベルベット、オフショルダーに、胸元のフリル……ダイアナ元妃のドレスとそっくりですよね!

お二人の間に年齢差はありますが、どちらもうっとりするほどゴージャスです。同時にダイアナ元妃がいかに時代の先端であったか、そしてファッションアイコンたる所以を実感します。

私を含め、実はロイヤルファンたちの中で人気が高いこのキャサリン妃のドレス。着回しを願う声が多いものの、実際のところ、一度きりなんです。
再び、このドレスをお召しになったキャサリン妃を拝見できるのはいつの日か……毎度注目しています。

 
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