昨日発表になったミモレ５周年の特装ボックス。監修を務めた大草直子コンセプトディレクターに、改めてその魅力を語ってもらいました。

 

新しい”正統”になってくれる「フィナモレ」の白シャツ

 “白シャツ” はコントラストの美しさが醍醐味
 

「大人の女性が白シャツを着るということは、”コントラストの美しさ”を楽しむということ。シャツの角ばった襟と、少し丸みを帯びた身体や顔とのコントラスト。そして清潔な白シャツと、影が落ちて少し墨っぽいデコルテのコントラスト。この美しさは他の色のシャツでは叶わないし、若い女性には作ることのできないものです。

そんな白シャツを今回の特装ボックスに入れることになり、イメージしたのが“新しい正統”となってくれる白シャツ。そして、それを叶えてくれるのは『フィナモレ』しかないと思い、お願いしました。『フィナモレ』は南イタリア・ナポリにあるシャツ専業のメーカーで、そのCEOであるパオロさんが作るシャツは、気持ちがぐっと引き締まるイタリアンクラシコ。パリッとした質感で、ボタンは小さく厚く、オーセンティックなディテールをデフォルメすることなく作っていて、それはまさに“新しい正統”そのものなんです。

なぜ新しい正統となるシャツが欲しかったかといえば、“気持ちの揺り戻し”があったから。ここ７～8年、ファッションはずっとカジュアル化が進んでいました。シャツもビッグシルエットやノーカラーなどラフに着るものが増え、私自身もカジュアルなシャツを楽しんでいましたが、昨年くらいから少しずつオーセンティックなシャツに気持ちが向き始めていたのです。そこへ今年のステイホームでとにかくラクで気持ちがあがるものを着続けた期間を経て、はっきりと“正統”なシャツを求める方向に気持ちが戻りました。

“正統”なシャツは、着る人の生き方、女性像、価値観、さらに服に対する思いをきちんと映し出してくれます。時代が変わろうとしている今、この先３年、５年をどう生きていこうと考えるときに、自分自身を導いてくれる一枚になってくれるはずです」

衿台にはブルーの糸で刺繍された「Vita」の文字が

「どんなに高価なものだったとしても、白シャツを永遠にパリッとしたまま着られるわけではありません。でもそこで白シャツは終わりではありません。その後は、バカンス先で水着の上にさらりと羽織ったり、くたっとしてきたらパジャマとして着てもいい。こんなふうに、ともに過ごせる時間が長いのもシャツのよさ。長く付き合うからこそ、忘れた頃に『こんなところに刺繍があったんだ！』と思い出したら楽しいし、そして”正統”なシャツだからこそ、大人の茶目っ気が欲しいと思い、刺繍を入れることにしました」

絶対的な安心感がある「ボンマジック」のバロックパールピアス

横顔を圧倒的に美しく見せる “パールのピアス” 
 

「パールのピアスは、女性の横顔を圧倒的に美しく見せてくれます。中でもボンマジックのバロックパールのピアスは、私にとってアミュレット（お守り）であり、安心させてくれる存在。このピアスさえあれば、迷うことも他を探す必要もない。忙しい日々において、この安心感はとても絶大です。着物にもドレスにもカジュアルにも合うし、子供たちの学校行事にも、すべてボンマジックのバロックパールを合わせています。他のピアスをつけることももちろんありますが、『何か違うな』と思ったときに付け替えられるように、いつもボンマジックのパールのピアスをバッグに忍ばせているほど。

9㎜、11㎜、13㎜のバロックパールのピアスを持っていますが、最近は9㎜がちょうどいいなと思っています。というのも、ネックレスをつけることが多くなってきたので、そうなると9㎜のサイズ感がちょうどいい。またここ数年で定番になったイヤーカフと重ねづけするにも、9㎜だとバランスが取りやすいんです」

ドラマを生み、思慮深い表情を作る「SUQQU」のリップ
 

 自分の気持ちをモチベートする“赤リップ” 
 

「リップは顔色を明るくし、アイキャッチになってくれることで、他人へのプレゼンテーションアイテムとしての役割もあり、また自分の気持ちをモチベートしてくれものでもあります。特に今のような一日中マスクをつけたままでいることも多い状況では、なおさらリップは自分を楽しませるためのものになってきます。

今回のSUQQUのリップはローズレッド。大人の肌になじみながら、くすみを払い、ドラマを生み、思慮深い表情を作ってくれます。手でトントンと付ければ、自然な発色で唇にステイしてくれます」
 

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