「好き/嫌い」「心地いい/悪い」を見極め“自分を知る”


Jessicaさんが最後に書かれている「心に余裕を持って、心身ともに健康で、明るい女性でいたい」という気持ち、大切にしてください。

私が心身共に健康でいるために具体的にしていることは、好きなものに囲まれるようにすることです。今は特に家で過ごす時間が長いですから、目に入るところに好きな色・好きな花・好きな絵・好きな本を置いたり、好きな音楽をかけたり映画を観るなど、五感に訴えかけるもの、自分の好きなもので自分のまわりを満たします。それでも心地よいと感じなくなってきたら疲れのサインです。

自分の「好き/嫌い」や「心地よい/悪い」を見極める作業は、自分を知っていく作業です。これらが見極められていると、嫌なことを自然に避けたり、苦手なことを消化する術が身につきます。

たとえば、「心地悪い」と感じるものは生理的に嫌なものなので、これからも避けていったほうがいいものです。対して「嫌い/苦手」なものは克服することができます。嫌いなものはなるべく触らないようにする、という方法もあるのですが、「嫌い」と思ってしまうと意識するあまり、よりその物事に囚われてしまう可能性があるので、自分の中でうまく消化する方法を身につけるのがおすすめです。そのひとつが「ネガ→ポジ変換」。「グイグイ来て苦手な人」がいたとしたら「積極性があってすごい。少し取り入れてみよう」とポジティブに変換できるか考えてみる。そして、その変換がどうしてもできないものだけを避けるようにするのです。

この作業をしていくことで、今後同じように自分の苦手な人や物事に直面したときに、うまく自分の中でその出来事を変換してかわすことができるようになります。嫌な人に嫌なことを言われたとしても、自分の中でその言葉をうまくポジティブ変換してドロッとした気持ちを逃すことができるようになるので、相手からしてみたら「のれんに腕押し」のような状態になるのです。

そのほかに私が意識していることは、我慢することが美徳ではないということです。自分を愛して、ゆっくりする。そうすることで「毎日笑顔でいよう」「人に感謝する心を育もう」「お仕事をするときは人のお役に立てることを考えよう」という気持ちになれます。

とはいえ、「我慢しなくていい」といっても、実際は我慢しなければいけない状況ってたくさんありますよね。でも他人からのサンドバッグみたいな攻撃を我慢する必要はありません。目をつけられたときの人間の執着はすごいものがあります。そこは我慢しなくていい。反対に、自分の中で「我慢の先に得られるものがある」と腑に落ちる我慢ならしてもいいと思っています。

あと、キャリアについて。Jessicaさんは好きなことがはっきりとたくさんあって、どれに絞ればいいか決められないと書いていますが、絞る必要はありません。キャリアにも運とタイミングがあります。自分で一番やりたいことを決めたとしても、二番目のほうが評価されてそちらで成功し、そのあとに一番好きだったものにもつながっていく……なんてこともあります。

私も、今でこそテレビやラジオでたくさんおしゃべりする仕事をしていますが、最初は黙って歩くモデルのお仕事でした。たしかに昔、クリスマスケーキを売るバイトをしていて周りの子よりたくさん売っていたけれど(笑)、今自分が通販番組のお仕事をさせていただくことになるとは! お仕事も運とタイミングだなということを実感しています。

回答が長くなりました。
まずはJessicaさんが今の辛い環境から抜け出し、本体の明るくまっすぐなあなたに戻れることをお祈りしています。自分を愛して、少しゆっくりしたら、自分の心がルンルンする方向へ進んでいってくださいね。

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取材・文/宮島麻衣

 

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