④ 紙の明細は有料化へ。WEB明細に切り替えよう

 

菊地:さらに最近は、「紙の明細書を送る場合は、1通100円にします」といった具合に、明細書の有料化が進んでいます。紙の明細書で見ていると、年間1200円かかってしまいます。

片岡:まるで年会費みたいですね。

菊地:そうなんです。年会費無料にしていても、明細書でお金がかかっていたらもったいないですよね。早めにWEB明細に切り替えることをおすすめします。WEB明細にしてスマホにアプリを入れれば、買い物をするたびに手元でチェックできるので、不正利用にも気づきやすいですよ。

西山:WEB明細なら、「ポイントをちゃんと使っているか」も確認しやすいですね。
 

 

⑤ クレジットカードはブランドにこだわらない時代


片岡:クレジットカードって、まだステータスを表すものという感覚がありませんか?例えば「アメックスのプラチナ」は高級感がある、みたいな。

菊地:以前は確かにそうでした。でも最近は、カードの券面を見せる機会が減って、クレジットカードのステータスは薄れてきていると感じます。

以前はカードを店員さんに渡して手書きでサインをしていましたが、最近はクレジットカード決済端末機に自分で差し込んで暗証番号を打ち込み、自分で引き出す形が増えていませんか?
これは、今年3月までに店舗のIC対応が義務化されたということと、万一不正利用があったときの補償が、手書きでサインする場合は店舗持ちなのですが、機器に差し込むIC決済の場合はクレジットカードの発行会社になるので、決済端末に差し込む方式がどんどん進められているのです。

片岡:そういえば最近、サインが減ってカードを自分で差し込むことが増えています!

西山:カードの券面を店員さんに一度も見せないまま、支払いが完結しますもんね。最近はネットショッピングも増えていることもあって、カードを見せる機会がほとんどないかも……。

菊地:そうなんです。ですから「このカードだと恥ずかしい」といったことは、今度なくなっていくと思います。誰かに見せるためというよりも「便利」「お得」「使いやすい」という点を重視して、一人ひとりが自分にあったクレジットカードを選ぶ時代だと思うんですよ。
 

文/西山美紀
構成/片岡千晶(編集部)

 

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