「私、どうすれば離婚できますか?」略して「わたリコ」連載。約10年前に夫に浮気されたけれど、決定的な証拠がないこともあり、離婚という決断ができなかったアラフォー女性・十五子(といこ)さん(仮名)。今回は、夫の浮気に加えて、義母の嫌味、夫のモラハラ、男尊女卑などなど、「もうこれ以上我慢できない!離婚したい!」と思わされたというできごとについて、聞いてきました。

 

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前編はこちら→
『妊娠中に夫が浮気は本当だった?!どこからが浮気?【サレ妻の言い分】』
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夫の浮気だけじゃない。離婚を決意させた数々のできごと

①義母に夫の浮気を相談したら「あなたにも原因があったんじゃないの?」とたしなめられた

 

「夫に浮気をされてからしばらくして、地方に住んでいる義母が上京してくることがあったんです。夫にも事前に報告のうえ、義母に『こんなことがあって……』と相談したら、義母に言われたセリフが想像もしていなかったことで……。それでより一層気持ちが冷めたというのはあります。

『確かにうちの息子も悪かったかもしれないけど、それよりも十五子(といこ)さん、自分にもそうなった原因があったんじゃない?一度、自分を振り返って考えてみたら?』って言われたんですよ!!!

当時はまだ30歳ちょっとと若かったので、言葉を失ってしまい、何も言い返すことができなかった(今思うと、めちゃくちゃく悔しい!)のですが、この言葉は本当にショックでした。
たとえば、私が夫のことも顧みず、外に出歩いて遊んでばかりなら、言われても仕方ないと思いますが、飲み会などはほぼ参加しないタイプ。それに、当時は産休で仕事を休んでいたり、出産して子育てに追われる日々を送っていましたから。

夫には女兄弟がいるのですが、もし自分の子供が私の立場だったら、果たして同じ言葉をかけていただろうか。きっと、違うと思います。
実際に、自分の子供ができてみると、我が子がかわいいという気持ちはわかりますが、さすがに第一声目がそれだったので……。結婚してからは『十五子さん、十五子さん!』といつも優しい言葉をかけてくれていたのですが、そんな姿も偽りだったのかと思い、もう義母を信じることができなくなってしまいました」

いや、本当に悔しいですね!その言葉!
なんだか私までイライラしてきちゃいました!
 

②夫のモラハラ。「女性は結婚したら、家庭を守るのがいちばん。仕事をしたいなら、まず家のことをちゃんとやって」

 

「これは今思うと、夫に浮気される前からそうだったと思うのですが、とにかく亭主関白で、考えが古い!今はもう令和だよ!と思うのですが、いまだに『女性は結婚したらまず家庭を守ることが大事』と言われます。『じゃあ私だけが犠牲になればいいの?』って言い返したら、『犠牲になるという考えがまずおかしい』と言われました。
男性は結婚してもこれまでと変わらなくていいのに、女性が働きたかったら、仕事に加えて、女性だけが家事、子育てもしっかりとやるのが当然っておかしくないですか?家事や子育てがおそろかになるなら、自分の好きな仕事を諦めろと夫にはっきり言われたこともあります。

しかも、夫と私は10歳年が離れているので、基本的に私のことをずっと幼いと思っていて。いつもオレのほうが経験豊富だからオレに従っておけば間違いない、という態度。こういうの、モラハラって言いますよね?」
 

③育児はほぼ私任せ。月10万円の保育園代も私が全額支払い。「オレ、働いてって頼んでないし!」


「夫のこの古い考えは、子供を保育園に入れるときにも発揮されました……。私は産休、育休を経て、子供が1歳になるタイミングの前後で保育園に入れ、仕事に復帰しようと思っていました。
それを夫に伝えたら『本来、保育園は義務教育ではない。保育園に入れるのは、自分が仕事に復帰したいというワガママが理由なのだから、自分で保育園代を支払ってやりくりして』って言われました。もう悔しかったし、夫には言っても理解してもらえないと思って、頑張って自分でやることにしました。まだ赤ちゃんのタイミングからの保育だったので、保育園代は高いときで月に10万円弱くらいは払っていたと思います。結局、親が働いていなくても入る幼稚園の年齢になっても払ってくれなくて、卒園までずっと私が支払っていました。

しかも、夫は会社まで電車で20分、私は1時間30分という距離に住んでいたのに、ことあるごとに『自分が好きで働いているんでしょ?オレ、働いてって頼んでないし!』と言われて、夜は飲みに出かけることはあっても、保育園のお迎えに行ってくれることはほぼなく、私が夕方早めまでに必死に仕事を終わらせて、急いで電車に飛び乗り、保育園に子供のお迎えに行くっていう生活を送っていました。

確か、子供が小さかったころに子供が熱を出してしまったとき。私がどうしても代わりの効かない仕事だったので、代わりに子供の世話をしてもらったことはありますが、それも2、3回くらいあったかな〜というくらいのレベル。

今、思い出してもひどい話ですよね……。本当に何度も『オレ、働いてって頼んでないし』と言われてきたのですが、夫は普通の会社員。今の時代、誰がいつリストラされてもおかしくないのに、リスクヘッジという意味でも、共働きのほうが安心なはずなのになぁと思いますが」
 

④保育園代だけでなく、その後も子供の生活費を出し渋る

 

「結婚してから、実は夫の貯金がほぼないことを知った(!)ので、金づかいは結構荒いほうだと思うんです。なのに、保育園代はおろか、子供の生活費をほぼ出さない!特に、夫の浮気後、不仲になってからはより一層。
保育園代だけでなく、子供が大きくなった今でも、子供の習い事代や塾代は私がすべて払っていますし、習い事の送り迎えをするのも私。子供の食費や被服費などの生活費もほぼ私が払っているんです。もちろん、私は夫から子供の生活費はもちろん、お小遣いも1円たりとももらっていません。
子供が夫と2人で出かけるときくらいの食事や娯楽費くらいですかね、ちゃんと支払ってくれるのは。

夫は家賃、光熱費は自分が“払ってあげている”という認識だと思うんですが、こんな調子なので、私の方が支出は多いと思います。こんな状態なのに、自分のワガママで働いていると思われているなんて、本当に悔しいです。
『働いてって頼んでないし!』と言ってくるのは、夫自身が、自分が一家の大黒柱で、自分の収入だけでも生活できるという自信の表れ(でも、収入はサラリーマンの中ではよい方かなと思う程度ですよ)だと思うんですが、そんなことを言うなら子供にかかるお金くらい、もう少し出してくれてもいいと思うんですけどね。」

本当にこれまでよく我慢されてきましたね。
十五子(といこ)さんがワンオペで子育てをされているのは知っていましたが、ここまで酷かったとは!

 
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