ユウくんとはもう会わないと決め、ダイチくんと結婚に向けて真剣に付き合うことにした私。ダイチくんと気持ちを確かめ合い、気を引き締めて展示会に挑んだのですが……。

 

私の異常な記憶力のなさについて補足させていただいたのですが、私は小さい頃から本当に忘れ物が多く、常に先生や親から怒られていました。

どうしてこんなにも記憶力がないのか自分でも理由がわからなくて自己嫌悪になった時期もありましたが、逆に自分を信用するのをキッパリやめて、何重にも対策をしたり、周りの人に覚えられないという事を伝えて協力してもらって、なんとか社会生活を送ることができています。

これ以外にも、数字を数として認識できず簡単な計算も出来なかったり、時計を正確に読めなかったりするのですが、私が子供の頃にはこの様な症状はただの「出来の悪い子」で片付けられていました。

今はしっかりと診断をしてもらえるんですよね。何かしら普通の子よりも出来ないことがあると知ったら親御さん的にはショックかも知れませんが、本人にとってはとても良いことだと私は思います。

私がもしこの症状が自分の性格や努力が足りないせいではないと子供の時に知っていれば、人に迷惑を掛けないようにもっと違う努力が出来たと思うし、自分を責めずに済んだと思うからです。


 

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文・漫画/久保木亜紀