モデルとして、テレビ出演やラジオパーソナリティとしても活躍中の浜島直子さん、愛称“はまじ”。44歳の彼女が、ファッション、ビューティ、ライフスタイル、さまざまなジャンルで新しい自分を発見していく連載です。

保護犬ピピちゃんとの出会い

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はまじのInstagramでもたびたび登場するシーズー犬、ピピちゃんは、10年前から一緒に暮らす家族。どの写真からも彼女が愛情をたっぷりと注いでお世話をしていることが伝わります。
『蝶の粉』でも、ピピちゃんとの深い絆を寄せています。今回は、保護犬だったピピちゃんとの出会いや、日々の生活について伺いました。

 
しょっちゅう海外ロケに行く私にはきちんと犬の世話なんてできないと反対する夫を何年間も説得し、散々話し合った結果、やっと迎え入れることができたのは一匹の保護犬だった。
――「蝶の粉」犬のいる生活より抜粋

はまじ「本当は、プラシュ・スキー・クリサジーク(以下、クリサジーク)というチェコの犬を飼う予定でした。とても珍しい犬種だったので、ブリーダーさんに2年待ちと言われてその順番を待っていたときに、ピピちゃんと出会いました。

情報番組『暮らしのレシピ』のロケで、犬の幼稚園に行ったとき、そこの施設でトリミングされていたシーズー犬がいました。
取材先の方が『このコは道に捨てられていた保護犬なんです。今週土曜日の里親会に出すのですが、あまりにも汚れているので、トリミングしているんですよ』と。
保健所から殺処分の前日に、動物保護団体に引き取られたそうです。よくみると誰かのイタズラで、首から下の毛を短く切られていました。顔は毛で覆われていて、目も鼻も見えず、口の周りは汚物まみれの状態でした。
トリミングが終わり、抱っこさせてもらったら、ずっとぬいぐるみのようにじっとしていたのに、私が抱き上げた瞬間、パッと顔を上げてあごをぺろりと舐めてくれたんです。スタッフの方が『浜島さん、選ばれましたね』って。
すぐに写真を撮って夫に『うちで飼わない?』とメールをしたら、『何を言っているの。うちではクリサジークを2年も待っているじゃないか。何よりもTシャツやジーンズと違って命なんだから、写真を見てかわいいね、よし飼おうなんて僕は言えない』と言われました。

帰ってから夫と話をし、飼うかどうかは別として里親会へ行くことに。当日の会場でピピチャンを夫の膝の上に乗せた途端、彼は『かわいいね〜! どったの〜? あらそうでちゅか〜』と、赤ちゃん言葉でピピちゃんに話しかけていました(笑)」

ピピちゃんを家族に。二人の気持ちは一致したようです。

はまじ「家に帰ってすぐ、クリサジークのブリーダーさんに事情を説明したら、『ご決断、ありがとうございます。きっとそのシーズーちゃんは阿部さんのお家に行くべきご縁だったのだと思います。実は今月末に、順番が回ってくるところだったんですよ』と言っていただきました。もしもピピちゃんとの出会いがあと1週間遅かったら、うちにはクリサジークを迎えていたと思います。マンションでは一匹しか飼えない契約になっているので、ピピチャンのことは諦めなければならなかったと思います。

この頃のことをよく夫と話すのですが、クリサジークという珍しい犬種が欲しくて2年待ったことは、ピピちゃんと出会うための月日だったのかもね。って。どんなことにも意味があるんだなと感じた出来事です。

それから半年後、私は子供を授かった。何もかもが繋がっていて、何もかもが必然なのだと思う。本当に世界は面白い。
――「蝶の粉」犬のいる生活より抜粋


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