――こんな身体になりたい、っていう具体的なイメージはありますか?

 

バキバキに割れた、四角いお腹とかは絶対に避けたいので、視覚的な印象として女性らしい柔らかさは残しつつ筋肉をつけたい……っていう無茶なリクエストをトレーナーさんにはしています(笑)。
例えば、私はもともとミニスカートが好きなんですね。デニムのミニとか大好きだったけど、太ももがどんどん貧相になって履けなくなっちゃって。放っておいたら年齢と共に筋肉は落ちていく一方だし、気付いたときには、“ちょうどよい細さ”を超えてしまっていたというか。

 

――そう言われると最近、ともさかさんがミニを穿いている印象がないかもしれない。

うん、意識的に避けています。冬場は厚手のタイツとかでカバーして履くこともあるけど、基本はロングスカートかワイドパンツが今のメインになってる。やっぱり老けるんですよ、脚も。ただ細ければいいってことではないんですよね。
だから今、太ももやお尻を重点的に鍛えるようなメニューを組んでもらっています。目指せミニスカート!ってことで。でもそうやって何か1個でも目的があると、トレーニングが俄然楽しくなりますよ。

――ミニは穿けなくなった、という以外にファッションは変わりました?ミモレでもデニムが急に似合わなくなった、みたいな相談が来るのですが、これが合わなくなってきたアイテムってありますか?

似合わなくなってきたというか、ヒールの靴が履けなくなりましたねぇ。年間300日以上コンバースはいてるので(笑)、完全にスニーカーの脚になっちゃったな……という感じです。

――まあでも、トレンド的にもスニーカーが当たり前になっていますからね。

いやぁ、でも私、20代の頃はマノロ履いてダッシュすることもできたんですよ(笑)。10代の後半からは本当にヒールばっかり履いていて、ピンヒールも余裕だったのになぁ。

――今もヒールは持ってはいるんですか?

ほぼ処分しました(笑)。やっぱり子供を産んでからですよね、ほぼスニーカーかフラットな靴。たまには履かなきゃと思うので、“気合入れる用”として数足持っていますけど、登場するのは年に1〜2回です(笑)。

 

――ともさかさんでもそうなんですね。ほとんどの女性が同じことを感じていると思いますよ。よほどフォーマルな場でない限り、フラットな靴で行けちゃいますし。

でもたまにはヒールで気分上げたりもしたいから、友達とホテルでランチするときや、ちょっと素敵な約束がある日はヒールで出かけたりします。そういう日は車で移動してほとんど歩かずに足を守りつつ行動するんだけど(笑)、それですら帰るときにはもう痛くて、裸足で帰ったこともあります(笑)。

――着る服も変わってきました?

変わりましたね。やっぱり若いときのパーンとした感じが失われて貧相になってきているから、デコルテをあまり出せなくなったというのがあるかな。昔はVネックが大好きだったんですけど、今はクルーネックばっかり。

――ともさかさんの理想の体型はあるんですか?最終的にこんな身体になりたい、というような。

ずっと理想と現実が乖離しているんですけど、実は私、ボンドガールみたいなぶりんぶりんな身体に憧れているんですよ。自分と真逆な身体(笑)。

――ボンドガールって意外!多くの人はともさかさんのスレンダー体型になりたいと思いますけど、まさに隣の芝生は青い、ですね……。

お尻ももっと大きくしたいんです。なので友美子先生からはとにかく「食べて!」って言われています。適度な脂肪がないと丸みは作り出せないですからね。

――年齢を重ねてもまだまだ運動と食べ物で体型は変えられるんですね。諦めたらダメですね(笑)。

生まれもった体質はあるけど、意識で変えられる部分は絶対あると信じています。週に1〜2回のトレーニングも大事だけど、それにも勝るのは普段の暮らしの中でのコントロールかなと。
美しい姿勢を保つことが何よりハードなトレーニングだと思います。
なんて偉そうなこと言いながら私も全然できていないんだけど(笑)、でも、そういう気付きがあるとないじゃ10年後が大きく変わってくると信じて、今はコツコツ頑張っているところです。

撮影/若木信吾
スタイリスト/斉藤くみ
ヘアメイク/北一騎
取材・文/山本奈緒子
構成/片岡千晶(編集部)

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前回記事「ともさかりえさん「40代になって更年期を意識し始めた理由とケア法」」はこちら>>

 
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