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風の時代にご縁と幸せを運ぶ食事とは【開運おにぎりレシピ】

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落ち込んでいた自分を癒してくれたのは愛情のこもった手作りの塩おむすび

 

編集部 その「開運ごはん」に辿り着くまでには、ちこさんご自身も、食を変えることで人生が変わったというご経験をされたそうですね。 

 

ちこさん もともと私自身が10代後半の学生時代、精神的に落ち込んでいた時期がありました。食欲も落ちていき、人付き合いもしたくなくなって、未来に対する不安というか、自分がどういう風に動いたらいいのかわからなくて立ち止まっていたときがあったんです。体調も悪くなり、顔中にじんましんのようなニキビができて、漢方薬や他にもマクロビオティックや玄米菜食など体に良いと言われるものをいろいろ試してみたんですけど良くならなくて。
そんなときに私の兄が通っていた大学受験専門の学習塾に連れて行ってもらったんです。そこの塾長先生夫妻が本当に体に良い食事や環境にこだわっていらっしゃって、学習塾をやりながら、生徒たちに簡単な料理や美味しいお茶などを作ってくださっていたんです。その時にいただいた塩おむすびが衝撃的でした。「ああ、なんて美味しいんだろう」と感動して。私、それまでお米が嫌いで食べられなかったんですけど、このときの塩おむすびは心底美味しいと思いましたね。それからです、私の心が潤っていったのは。

先生が作る手料理を通して、心がどんどんあったかくなっていって、私自身が心身ともに回復していきました。それと同時に、元気な人が誰かのことを思って作った料理ってめちゃくちゃ美味しいって思いましたね。食べるものの大切さを痛切に感じて。そのとき決めたんです、この先、美味しいご飯が食べられる人生を送ろうって。

編集部 その思いを貫かれて「ゆにわ」が誕生したのですね。ちこさんをはじめスタッフみなさんのパワーや愛情が、「ゆにわ」を訪れる人たちを開運へと導いていると思うのですが、今、コロナの影響で、家庭での食事が改めて見直されてきています。そういう中で、私たちはどういう気持ちで、食事を作ったり食べたりしていったら運を開くことができるのでしょうか。