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風の時代にご縁と幸せを運ぶ食事とは【開運おにぎりレシピ】

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「食事は光」。そう見立てて食べることが体を元気にする

 

ちこさん 私は「食事って光だなぁ」と思うんです。どんな食事にも、私たちを明るく元気にする光のようなパワーが宿っていて、それを食べることで体の中に輝く光のエネルギーを取り込むようなイメージです。そういうふうに「食事は光だ」と見立てて料理を作ったり食べたりしてほしいですね。
この「見立て」ということが、日本の食文化には古くから存在し、とても大切なことを私たちに教えてくれています。

たとえば、おせち料理には、さまざまな「見立て」がありますよね。海老は腰が曲がったお年寄りに見立てて「長寿」の意味が込められていますし、黄金に輝く栗きんとんは宝の山に見立てていて「財宝」の象徴です。そう見立ててありがたくいただくことで、長寿や財宝の運が開けるような力やご縁を、料理を通じて願おうという気持ちがそこにありますよね。
それと同じです。「食は光だ」と見立てて食べることで、その食事から力やご縁をいただく。食べるものって、食材ひとつひとつに命があって、作る人にも命があり、それを食べることで自分の命をもつなぐことができる。まるで光そのもののような明るくてパワーのある存在だと思うんですよね。そう見立てて毎食のごはんを食べれば、その食事からたくさんの良いものを得ることができると思うんです。

それはジャンクフードであっても、コンビニのお弁当であっても、ひとりで食べるごはんであっても同じ。
「これって体に悪いな」と思って食べたら、その食事を悪い意味で見立ててしまっていますよね。食べ物が体の中に入るときの情報ってとても大事で、これは体によくないという罪悪感を抱きながら食べるよりも、この食事は光なんだと思って食べたほうがずっと体に良いはずです。コンビニのお弁当であっても、そこには生きた素材が使われていて、多くの人の手がかかっているわけですから。
こんなふうにまず食べ方を変えてみることが、開運につながる第一歩だと思いますね。

 


あったかいごはんと具沢山の味噌汁、それがあれば十分


編集部 ミモレ世代は家族に食事を作る側の人も多いと思いますが、働きながら毎回完璧な食事をつくるのは大変だという声もよく聞きますが…。

ちこさん 日本のパワーフードって「お米とおみそ」だと思うんです。私はこれが食事の基本だと思っています。おかずをたくさん作るよりも、あたたかいごはんと具沢山の味噌汁があって、そこにちょっとおかずがあったら、それで十分御馳走だよねって思いませんか。忙しいのに無理をしていろいろ作ることはないと思うんです。いつもごはんと味噌汁は食べられるような食卓っていうのを大事にしていく。そして、作る側も「食事は光」と思って調理をする。そうすれば、品数は少なくても愛情のこもったパワーのある料理になると思いますね。

台所を神聖なパワースポットに見立てよう


ちこさん そしてもう1つ、台所を神社のように見立ててパワースポットにしましょう、ということも提案したいですね。
みなさんキッチンが片付けられない、物が多くて物置化している、料理は嫌いじゃないけど後片付けが嫌だということをたくさんお聞きするんですが、「台所は命を扱う場所」。余計な物を置かず、必要なものだけを置いて、「ここは神社だ」と思って整えてほしいと思います。そうすると、そこで生まれる食事というのは神聖なものになりますよね。
その昔、料理人は医者よりも位が高かった時代があるくらい、食事を作ることは食べる人の命を預かる大切なことだったんですよね。
台所を整えて神聖な場所だと思うだけでも、気持ちがピシッと引き締まります。料理に対する心構えや想いも違ってくるし、作られる料理に込められるパワーも変わってくるはずだと私は信じています。

食事って暗い気持ちが明るくなったり、しんどかったことが頑張ろうって思えたり、ころっと自分の気持ちが変わる、そんな魔法みたいなものだなって思うんですよね。
開運法っていろんなものがありますけど、その中でも食事は一番簡単にできると思うんです。
しかも楽しいし、美味しいしってなったら続けられますよね。日常の中で一食でも二食でも、食事を光に見立てて、その光をサーブするような食事の時間がもつ。それができれば早く開運するし、その開運が気持ちよく循環している状態が続くんじゃないかなと思っています。


編集部 ちこさんは塾の恩師からいただいた、たった一つの「塩おむすび」で人生が変わったと言います。それが「御食事 ゆにわ」というお店の誕生につながり、たくさんのご縁と幸せを運んでくれました。
その「開運おむすび」の作り方を、ちこさんから教えていただきました。
ちょうど新米の季節ですから、光を食べるようなおむすびのお弁当を持って、秋の行楽日和に出かけてみませんか。

開運おむすびの作り方


ちこさんは、はじめに白いバットの上に少量ずつお米を出して、割れたり、黒ずんだりしているお米を取り除いてから、炊き上げているそうです。

【準備するもの】

・炊き上がったごはん
・氷水の入ったボウル
・天然塩

 

一、 氷水に手をつけて冷やし、塩を手のひらにつけます。

 

二、 炊き上がってすぐに「熱々」の状態のままで握りましょう。
熱いうちは、でんぷんがのりの役割をしているので、外側はしっかりと固まります。
食べると口の中でふんわりと広がる、絶妙な味と食感になります。

 

三、 握るときの力加減が大切です。強すぎず、弱すぎず、力加減を覚えていきましょう。
大切なのは、おむすびを握るのではなく、“光”を握っているとイメージすること。天から光の柱が、まっすぐに自分の頭の上まで降り注ぎ、そのまま背骨を通って、両手から“光”があふれ出し、その光でごはんを握るイメージです。

 

四、 次に、おむすびの米一粒一粒から、まばゆい“光”があふれ出てくると感じるまでイメージしましょう。
さらに、その“光”の中におむすびを食べた人が、無邪気な子どものような笑顔になっていく姿を想像しながら、握ります。

 

*『神様とつながる開運ごはん』(神宮館)、『願いをかなえる 開運ごはん』(三笠書房 王様文庫)より引用。


<ちこさんのお店へ行かれてみたい方は以下のHPへアクセス!>

●『御食事 ゆにわ』(大阪市枚方)

●Teas Üniwa 白金 & 斎庭 Salon de thé(東京都港区白金)

東京白金の『Teas Üniwa 白金 & 斎庭 Salon de thé』では、厳選された体に良い食材のみで作られたお料理や自家製スイーツ、ドリンクなどを召し上がれます。
中でも10種類以上のお惣菜が詰まった日替わり弁当「“まほう”のゆに弁」は見た目も華やか! 気分が上がること間違いなしの開運お弁当をぜひ! テイクアウトも可能です。

 
 

『願いを叶える開運ごはん 神様とつながる暮らし方 (王様文庫)
開運料理人 ちこ (著) 

運気を上げる春夏秋冬の食材。調理の「場」を清める片づけ方。「素肌」にツヤと福が宿るケア。口は「体内の邪気」を祓うポイント。家の「気」は、いい水でガラッと変えられる、など。日々を彩る「食と暮らしのヒント」が満載。料理人ちこが、とっておきの開運法をすべて教えます! 著者は、「食と生き方」をテーマにセミナーやオンラインサロン、YouTubeなどSNSでの発信と、精力的に活動して食の大切さを広めている。また、自分を食の世界へと導いてくれた恩師の学習塾「大学受験塾 ミスターステップアップ」の食堂も現在運営をしており、日々受験生たちを見守りながら食事の面でサポートを続けている。

取材・文/岡本純子
構成/藤本容子

 

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