普段の働きをフィードバックし、3回チャンスを与える


そんな中で、まずひとつやっていただきたいのが、ひとりずつ面談をして、チャッキーさんが思う「エステの喜び」とか「エステの役割」など根本的なことを話し、「日々あなたのことを見てきたけれど、もっとお客さんに喜んでもらうにはこういうことが必要だと思うからここを学んでほしい」と、具体的に愛情を持って伝えることです。

また、面談の前に、スタッフのいいところ・至らないなと思うところを書き留めておいて、様子を見て、面談のときにひとりひとりにフィードバックできるように準備をしておく。「そんなところまで見てくれていたんだ」と思えるスタッフもいるのではないでしょうか? 

こういった面談はもしかしたらもう実行されているかもしれないですが、もしまだでしたらぜひ一度やってみてください。パワハラを気にされていますが、本人に伝わることが大切なので、オブラートに包まないほうがいい。スタッフに愛情を持っているし、期待をしているということも添えてください。

20代の子がみんなそうだとは思わないというのは、私も同感です。ですが、育ってきた社会的背景の差は大きいのではないかと感じています。私たちは、人に聞いたり、本で調べないと情報がなかった世代ですが、今の20代は子供のころからスマホがあって、「画面を開けばそこでなんでも教えてもらえる」世代。なので仕事に関しても「え、教えてくれないの?」という感覚は少しあるのではないかと思います。

あと、もしかしたらチャッキーさんは少し質問が多いタイプかもしれません。ロープレも、彼女たちは自分が勉強してくるものではなくて、当日教えてもらえるものだと思って来ているはず。そこで「どういうことを話そうと思ってきた?」と聞かれても「え、教えてくれるんじゃないの?予習までしないといけないの?」という感覚なのではないでしょうか。そこでわーっと質問攻めにしてしまうと怖がられてしまうかもしれません。

そんな若者のバックボーンを理解しつつ、一回努力しないといけないのは「私から見てあなたの長所はここです。だからここを伸ばしましょう。家でこういう勉強をしてきてください」と、最初はすべて伝えること。それを言ったうえで、2回目にそれができたかを見る。それでもできなかったら「前にも言ったけれど、あなたの長所はここで、こういうことを勉強してきてほしい。今回はできていなかったよ。次は自分で目標を立てるんだよ」と伝えて、3回目もできなかったら……、そこはもう辞めていだたくという決断もあると思います。

チャッキーさんは、自分自身の熱は大事にしつつ、若い人のバックボーンを理解し、エステをすることの先にある「お客様を喜ばせる」ことや、それがめぐりめぐって会社の経営に戻ってくるという循環を伝えていく。そして、話しても一向に変わらないようでしたら、それはチャッキーさんの会社のスタイルに合わないのだということで、辞めていただく。熱意がない人はうちの会社には合わないという厳しさをきちんと伝えてあげることもひとつの愛情なのではないでしょうか。

今回は特に饒舌になってしまいました(笑)。
スタッフの方に熱意が伝播するといいですね。うれしい報告をお待ちしています。

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取材・文/宮島麻衣

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