誰もが歳を重ねたら、精神的に大人になれるわけではないもの。自ら「成長しよう」と思わなければ、いくつになっても子供っぽいまま大人になってしまう人はいます。
そういう精神が成熟していない女性は、「子供おばさん」と呼ばれがちですが、実は、単に子供っぽいだけでは、そんなことは言われません。どちらかというと、「彼女の“大人らしからぬ言動”で、人を不愉快な思いにさせてしまっている」から、そんな風に呼ばれてしまうことが多いのです。
「子供おばさん」と呼ばれてしまう言動には、どんなものがあるのでしょうか。
 

「子供おばさん」と呼ばれる理由1:“デキる女”を演じてしまうから


歳を重ねて、キャリアを積んでしまうと、「できません!」と言いづらくなってくるもの。でも、できるフリをしたり、自分のミスを認めることができなかったり、知らないことを誤魔化していたりする姿は、周りが気付くことも多いし、隠せば隠すほど、痛々しく見えてしまうもの。
また“デキる女性”を演じ過ぎてしまう人は、無理している分、雰囲気がキリキリしていることも多いので、場の空気を悪くし、周りの人に不快な思いをさせてしまうことも少なくありません。

大人だからこそ、無責任に「できる」なんて言わないほうがいいのはもちろんのこと、素直にミスを謝れたり、分からないことを質問できたりしたほうがいい場合もあるもの。そのほうがむしろ「キャリアを積んでも謙虚さがあって、人間力のある人だ」と評価が上がることもあるのですよね。

 


「子供おばさん」と呼ばれる理由2:人に依存しているから


女性は30歳前後を境目に、必ずと言ってもいいくらいに“人生の壁”にぶつかります。それは“精神的な自立”をするための試練の壁なのです。
それまでは母親に「男性に可愛がられる女性になることが大切」「男性に大切にされてナンボ」だと教わってきた人も、30歳以上になってくると、「自分の足で立つこと」を求められるようになってきます。でも、なかにはそれをクリアしないまま、誰かに依存して生きてしまう人もいます。

人は自分が乗り越えてきたことに対して、相手がまだ成長できていないと、“昔の自分”を見ているようでイライラしてしまうことがあります。
だから、ある程度の年齢になっても、誰かにすがったり、依存したりしている女性を目にすると、嫌悪感を抱いてしまい、「彼女はまだそのレベルなんだ。子供おばさんだわ」とがっかりしてしまうことがあるのです。
 

 

「子供おばさん」と呼ばれる理由3:相手と“持ち物比べ”をするから


40代になると、今までの生き方によって、何を得て、何を失ってきたのかが顕著に表れてくるもの。自分の人生に100%満足している人なんて稀なので、少なからず、“自分が手に入れられなかったもの”に対してコンプレックスを抱いてしまうものです。

ただ、その劣等感が強い人ほど、自分を肯定するために同世代の女性と“持ち物比べ”をしてしまいます。例えば、彼女は、結婚しているのか、子供はいるのか、旦那さんはどんな職業なのか、収入はどれくらいなのか、仕事ではどんなキャリアを築いているのか、などで、「相手と比べて、自分はどれだけ恵まれているのか」を測ってしまうのです。

逆を言えば、精神的に成熟している女性は、「人生は選択の連続であり、今の状況は“今まで自分が選んできたことの結果”である」と思っているので、人と比べることはありません。
なぜなら、自分の選択に責任を持っているからです。それだけでなく、相手とは、好きなこと、嫌いないこと、得意なこと、苦手なこと、幸せだと思うこと、不幸せだと思うことが違うことを分かっているので、いくら相手が幸せそうでも、「もし自分が相手と同じ環境になったら、幸せを感じるとは限らない」ということを理解しているのです。

また、幸せを維持するためには、それなりの努力も必要なので、結婚していても、仕事をしていても、“表には見えない苦労”があるもの。それを理解していたら、嫉妬するよりも「大変だけど、がんばってね」と応援する気持ちになってくるものですよね。

特に女性は、相手が“持ち物比べ”をしていることを敏感に感じ取るもの。そんな残念なことをしていたら嫌われてしまうので、気を付けたいものです。
 

「子供おばさん」と呼ばれる理由4:残念な口癖があるから


子供おばさんは、「~たら、~れば」「でも~、だって~」「忙しいから」と言い訳ばかりです。こういう残念なことばかり言っていると、聞いている人をイラッとさせてしてしまうことも少なくありません。

これらの口癖を持っているということは、「そういう“思い癖”がある」ということ。例えば、「もしあのときに、ああしていたら」など、「~たら、~れば」と過去を振り返ってばかりいる人は、「その失敗した出来事から何も学べていない」ことも多いもの。
もしそのときに大切なことを学べたら、もう二度と同じミスはしないし、それをきっかけに成長できた場合は、むしろその経験に感謝できるようにもなるのに、もったいないですよね。

また「でも~、だって~」は、“自分の非を認められない人”が言いがちな口癖です。本来は、自分の悪かったところを反省し、成長できるような“心の強さ”を持てるようになることが大切なんですよね。

「忙しいから」というのも、言い訳であることが多いもの。もちろん本当に忙しいのでしょうが、誰もが平等に1日24時間を与えられています。私たちは“囚われの身”ではないので、自分の時間の配分は自分でできる権利を持っているのです。本当に仕事が忙しくて辛いのであれば、転職することだってできますしね。
つまり、「忙しい」という言い訳の元やらないことは、単に「面倒くさい」「やりたくない」だけであることも多いものなんですよね(苦笑)。

「子供おばさん」と呼ばれる理由5:自分のことしか考えないから


これが一番の「子供おばさん」と呼ばれる理由です。自己中な人は、相手の立場に立ってものを見ることができないので、周りの人に迷惑をかけてしまうことが多いもの。
「大人になる」というのは、「視野を広げていくこと」でもあります。子供の頃は自分のことでいっぱいいっぱいで気付かなかったことが、大人になると分かるようになってくるのは、色々な立場や角度からものを見られるようになるからなんですよね。

それは、恋愛にも表れます。子供おばさんは、不倫に走る人も少なくありません。若い頃は、自分と相手しか見えなかったとしても、いい歳の大人になったら、自分と相手の家族のことまで考えられないようであれば、精神的に未熟です。不倫は「大人の関係」だと思われがちですが、むしろ「お子ちゃまの関係」だと言えるでしょう。

また、視野の狭い人は、自分を客観視できません。だからよく「人によって態度を変える」なんてことをしてしまいます。
意外と人はそういう言動に気付いてしまうものなので、多くの人が彼女のことを見て、「損得勘定で動く人だ」とがっかりしてしまうもの。でも、本人は勘違いして、「自分はうまくやれている!」とほくそ笑んでいることも。それは、ちょっと滑稽ですよね……。
 

「子供おばさん」と呼ばれないためにできたほうがいいこと


冒頭でも伝えたように、必ずしも「子供っぽさ」が悪いわけではありません。大人になっても、子供のような“無邪気さ”がある人は、むしろ「チャーミングな人」だと評価されることも多いですしね。
でも、精神が未熟であるがゆえの“子供っぽい言動”をして、人を不愉快にしてしまう場合は、「いい歳して、まだそれができないんだ?子供おばさんだわ」と陰口を叩かれてしまうのです。

今回、「子供おばさん」と言われる理由を5つ紹介しましたが、これらは身に沁みついてしまっていることが多いので、すぐに直せることではありません。内面から、1歩1歩大人に成長していかないと難しいものでしょう。
だからこそ、せめて「子供おばさん」と呼ばれないために心がけておいたほうがいいことがあります。それは何かというと、「思いやりのある人になること」です。
そもそも、相手に不愉快を抱かせなければ、「子供おばさん」なんて呼ばれる可能性は低くなります。だから日頃から「相手は今、どんな気持ちなのだろう?」と想像することを心がけるだけでも、言動は、随分変わってきます。

思いやりのある人は、人から嫌われることはあまりないもの。だから、たとえ子供っぽいところがあっても、人に対して優しさを持って接していたら、「子供おばさん」ではなく、「子供のようなところもある“チャーミングな女性”」だと思われる可能性は高くなるのです。
「子供おばさん」と呼ばれないためにも、思いやりを持って、大人になること、成長していくことを楽しめる人でありたいものですね。
 

【漫画】子供おばさんの行動パターン
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