5 自然の力で一体感を感じる瞑想体験 クラウチングライオン

写真:Matt Sclarandis

オアフ島の北東部にあるトレッキングコース。そこにある岩山が、かがんだライオンに見えることで「クラウチングライオン」と呼ばれています。少しハードなコースですが、ここを登って海を眺めると2つの岩山が座禅しているように見えるんです。娘がここに来たときに、映画「モアナと伝説の海」の母なる女神の島 “テ・フィティ”がいるように見える!と絶賛していたほど。岩山の上で海を見下ろして瞑想すると、こことの一体感を味わうような感覚になり、とても神秘的な体験でした。
 

 

6 元旦の家族恒例の行事 ハワイ出雲大社


日本からの移民によって1906年に鎮座したのが「ハワイ出雲大社」。毎年、元旦には、家族そろって初日の出を見てから、ここにお参りするのがうちの恒例行事です。
 

7 天国の夕日に出合える ハワイ島マウナケア

写真:Matt Sclarandis
 

ハワイ島にある火山で「マウナケア」とは「白い山」という意味です。富士山より高い山なので、その名の通り冬になると山頂は雪で覆われます。ここは世界的にも有名な天体観測のスポット。星空ももちろん美しいんですが、私のおすすめは夕焼け。ここから見る夕日はまるで天国を見るような美しさです。
 

8 オーラが写る不思議体験 ハワイ島オーラの洞窟

写真:Matt Sclarandis

ハワイ島でもうひとつおすすめしたいのが、世界三大パワースポットのひとつとも言われているハワイ島のマウナラニ・リゾート内のカラフイプアナ歴史公園内にある「オーラの洞窟」です。ここの洞窟に入って写真をとると、自分のまわりにオーラのような光が写り、人によって色が違うとか。小さな洞窟で真っ暗ですが、自然が織りなす不思議な体験でした。


今、ここにいるのは意味がある。「できない」を決めているのは自分自身

 

まだまだハワイには、エネルギーを感じる場所がたくさんありますし、ただ歩いているだけでも自然のパワーに満たされます。さらに、ここに住む人たちはとてもピースフル。みんなよく笑うし、リズムがとてもゆったり。ハワイアンスピリッツ=アロハをシェアし合う精神が根付いてる。人に親切だったり、譲り合ったり、知らない人同士でも何気ないコミュニケーションがあって、そういう何でもないシンプルなことがとても大事だなって気づきます。

でも一方で平和な分、刺激は少ないです。そんなときは東京が懐かしくなります。東京はポジティブで刺激的。それに日本人はとてもまじめで丁寧、きめ細やかさや繊細さを持ち合わせていて、ハワイにいるからこそ、日本、そして東京のよさを改めて感じることができていますね。

前回もお話をしたように、他の候補地もあったのに、縁があって今、ハワイに住んでいます。振り返ってみると、すべての人が必要なときに必要な場所にいると感じるんです。だからこそ、今、何のためにここにいるのか?と、自分自身に問いかけてみることで、何か見えてくることがあると思います。誰でも意味があって、今の場所にいるはずだから。今、ここにいられることに感謝して、何ができるのかを見落とさないようにすると、3ヵ月後、1年後、の自分が変わってくると思うんです。

「できない」と思い込む前に、失敗してもいいから一歩進んでみる。うちでは娘が「できない」というと、「できないっていうとできない。できるっていうと必ずできる」と話します。それが我が家のルール。逆に私が「あ~できない!」なんて口に出すと娘から「ママ、できないって言ったらできなくなるからダメ」って注意されちゃうんです(笑)。自分に制限をしているのは自分自身。自分の可能性をポジティブに解放してあげること。それに気づかせてくれたのが、ハワイの自然と瞑想です。


どんな瞑想でも目指す頂上は同じ。入りやすい入り口を瞑想法で選ぶ

 

ハワイに古くから伝わる秘法「ホ・オポノポノ」はご存知ですか?これは「ありがとう」「ごめんなさい」「許して下さい」「愛しています」という4つの言葉を唱えることで、自分の中にある潜在意識の記憶をクリーニングしてくれる問題解決法です。悩みや不安は自分の中にある潜在意識の記憶が再生されることで、引き寄せ、行動しているそう。この4つの言葉を唱えることで、パソコンの消去ボタンを押すように、記憶を消して意識を変えていきます。実は20代の頃、ホ・オポノポノに出合っていて、日本にいる頃から時々やっていました。ハワイに来てからも、例えば、朝起きて何か不安を感じたときに、ただ、この4つの言葉を唱えていきます。するとなんだか心身がスーっと楽になり、悩みや不安は自分自身から生まれていたことに気づいたり、その原因を自己責任として捉えられるように変わります。不思議ですが自分の意識が変わると、すべてが変わり始める、というのがホ・オポノポノの秘法。4つの言葉の波動がとても心地よく、心や細胞に働きかけるのかもしれません。

これまで、瞑想の入り口になる五感瞑想、私の故郷・滋賀県にある延暦寺の鐘の音にインスピレーションを受けた108瞑想を紹介してきました。そして、次回からはハワイのホ・オポノポノを使った瞑想法や自然をイメージする瞑想法をみなさんに紹介したいと考えています。日本の瞑想が陰ならハワイは陽。どちらも私にとって欠かせないものなのです。

なぜ、いくつも瞑想法があるの? と感じる人もいるかもしれません。もちろん気に入ったものを1つだけずっと続けてもいいんです。でも瞑想は、毎日行うもので、日々同じものはなく、毎日違うものだから、集中しやすく、楽しみながら続けたいので、私はその日の気分によって使い分けています。どの瞑想法もアプローチは違うけど、山登りで例えると、それぞれの瞑想法は山の入り口みたいなもの。入口が西口なのか、東口なのか、北口?南口?と登り始める場所がただ違うだけなんです。

 

最近、ニュースを見ると不安をかきたてられる情報がたくさん流れてきます。すると、不安や心配に思いがとらわれてしまって、本当は関係がないのに影響を受けてしまうことも少なくありません。そんな時、どんな方法でもいいから、瞑想法を持っていると、不安や悩みにとらわれすぎずにいられるので、ネガティブなニュースに影響を受けづらくなります。

瞑想は意識の転換法。とらわれていた思いを切り替えたり、眠れない夜をぐっすり眠らせてくれたり。集中力を高めてくれたり、疲れた気持ちや体を切り替えてくれたりも。ぜひみなさんにも、とらわれている意識を変換して、ピースフルに自分を変えられる瞑想を試してみてください。瞑想の効果って本当にすごいんです! これからも、誰でも簡単にできて、ハッピーになれるような瞑想法をお伝えしていきたいです。


取材・文/山本美和

 

前回記事「【モデルSHIHO】40歳になって新しいスタートを切りたくて…私がハワイ生活を選んだ理由」はこちら>>

 
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