英国王室に嫁ぐ前も今も、キャサリン妃にとってマストなアイテムがジャケット。
ご結婚以来、いくらトレンドがカジュアル中心のラフなスタイルになろうとも、ジャケットスタイルを披露し続けるキャサリン妃効果によって、英国内のショップではジャケットコーナーが作られたほど。

惚れ込んだらずっと同じものを愛用されるキャサリン妃ですが、だからといって同じコーディネートにはされません。お得意の着回しセンスで、その都度コーディネートを変え、また年々進化もしているのです。

これまで9年間にわたり愛用されてきたジャケットと、その着回し術、そして最新スタイルまでの進化をご紹介します。
 

鉄板!キャサリン妃愛用の紺ジャケット!

ジャケット/スマイス 写真:アフロ

こちらがご結婚以来ずっと愛用されている鉄板ジャケット。カナダ発のブランド、スマイスのもので、ジャケットに定評のあるブランドです。
ネイビーのテーラードにシングルボタン、ウエストは綺麗なカーブを描く腰骨丈と、まさにキャサリン妃がお好きな、女性らしいシルエットのジャケットです。

ボタンは金ボタンが程よいアクセントになっています。実はこのジャケット、さりげなくエッジが効いたデザインで、片サイドにだけ飾りポケットが付いていて、そこにも小さな金ボタンがもう一つ。そして、ジャケットの後ろ中心のベンツ部分が短くカットされていたりもします。

普通に見えて普通じゃないこだわりがいっぱい、そのうえスタイルも良く見えるとなれば、愛用されるのも納得。ブランド側は、キャサリン妃の愛用をうけて、途中からこのジャケットのモデル名を“ダッチェス(公爵夫人)”に変更したほどです。
現在も、ブランドの定番アイテムとして販売しています。
 

 

ジャケットのデビューコーデは、キャリアウーマン風でした!

2011年6月撮影。ジャケット/スマイス ワンピース/ローラン・ムレ バッグ/マルベリー 写真:アフロ

この画像を見たことがある方は、かなり古くからのキャサリン妃ファンですね(笑)。

これが、このスマイスのジャケットを初披露された日のコーディネートです。
ご結婚後初の海外ツアー、カナダへ向けて出発される際のファッションで、そもそもスマイスを選ばれたのは、訪問国発のブランドであったからでしょう。
しかしこれ以来、キャサリン妃の信頼を勝ち取り、鉄板ジャケットとして愛用されることになるのです。

ジャケットのインナーにはソフトコンシャスなワンピースを中に着用されていますが、実はこれ、セットアップでは無く別ブランド、ローラン・ムレのものなんです。
襟のデザインもがアシメトリーと、デザイン性のあるもの同士を、綺麗にアンサンブルのように合わされているところがお見事です。

初めての外交ということで、キャサリン妃のやる気と気合いがそのまま表れた、キャリアウーマン的スタイルがとっても新鮮です。
 

フリルのブラウス+スキニーと、気合いの入った単品コーデ

2011年7月撮影。ブラウス/ローレン ラルフ ローレン パンツ/Jブランド ウェッジ/Pied A Terre 写真:Mark Stewart/Camera Press/アフロ

2度目はカナダツアーの中で着回しで登場。
この時には、大きく雰囲気を変えたパンツスタイルに。白のフリルブラウスに、スキニー&カジュアルなベルトといったミックスコーデで、お得意の着回しのテクニックを披露され話題になりました。

下半身がぴったり細身のシルエットなので、脚がスッキリ&長くみえるよう、10cmのヒール差があるウェッジを履かれているのも、当時の恒例でした。

やはりこのスタイルからも、全身で隙なく完璧なコーデを目指して考えられたと思しき、お洒落に対する気合いがとっても感じられて初々しいですね。
 

鉄板のジャケットコーデは、スキニー&ウェッジソールと

2013年10月撮影。靴/スチュワート・ワイツマン 写真:Shutterstock/アフロ

その後、ロイヤルメンバーとして公務にも慣れてこられたキャサリン妃の定番となったのが、このスタイル。ジャケットを軸に、ボーダー+スキニー+ウェッジソールと、徐々に力の抜けたナチュラルコーデへと変化していきました。

そもそも、スキニーといえば時代のトレンドアイテムで、カジュアルなもの。しかもヒップラインがくっきりと出るため、ロイヤルスタイルとしては異例。それを、動きやすさとスタイルの良さを味方に、キャサリン妃が新ロイヤルスタイルとして採用され、今に至っています。

明日私達にも真似のできそうなアイテムで完成する現代的なロイヤルスタイルは、国民や世界中のファンに親近感を感じさせ、キャサリン妃への注目度と好感度は上がっていきました。

 
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