年末が近づき、今年分のふるさと納税を駆け込みで検討しはじめている人もいるでしょう。寄付先である自治体や返礼品を探すのに便利なのが、「ふるさと納税ポータルサイト」。
さまざまなサイトがありますが、いったいどんな違いがあるのでしょうか。「ふるさとチョイス」「楽天ふるさと納税」「ふるなび」の3社の担当者に、サイトの特徴やおすすめのポイントについて伺いました。

 


① 掲載数はNO1!初のポータルサイト「ふるさとチョイス」

 

特徴その1:最大規模を誇る返礼品の数

まずは「ふるさとチョイス」広報の田中さんにお話を伺います。ふるさとチョイスは、ふるさと納税ポータルサイトの老舗。ふるさと納税をひろめた“功労者”です。

「『ふるさとチョイス』は2012年9月にスタートしました。現在、全国のすべての自治体のふるさと納税に関する情報を掲載し、全国の約9割となる1570以上の自治体への寄付の申し込みができ、お礼の品は30万点以上掲載している日本最大級のふるさと納税総合サイトです。老若男女を問わず幅広い方々にご利用いただいているのが特徴です。

『自立した持続可能な地域をつくる』という会社のビジョンのもと、ふるさと納税を通じて地域の活性化につながるお礼の品を掲載しています。地域の事業者・生産者の方々が、こだわりを持ち、心を込めて作っている食材や伝統工芸品など、今まで全国からはあまり知られなかった品に光を当てられるのが、ふるさと納税の良いところだと思っています。お礼の品をきっかけに、ファンになったり、直接の交流につながったりなど、関係・交流人口につながったらさらにうれしいですね。

実際、ふるさと納税による地域の活性化を感じたことは何度もあります。例えば、ある農家のおばあちゃんが『引退しようと思っていたけれど、ふるさと納税で野菜を申し込んでくれた方からおいしかったという声をいただいてとてもうれしかった。もう少しがんばってみようかな』と新しい野菜栽培にチャレンジし始めたり、ふるさと納税によって家業が忙しくなったことで、都心でサラリーマンをしていた息子さんが戻ってきて家業を継いだり、というエピソードを各地でお聞きしています」(田中さん)。

 

特徴その2:地方とダイレクトにつながる実感

先日、「ふるさとチョイス」で申し込みをしたお米が届いたのですが、精米されたばかりだと気づいて、その心遣いに驚いたことも。その理由を田中さんはこう説明します。

「ふるさとチョイスでは、寄付者対応やお礼の品の発送など寄付後の業務は、各自治体さん、事業者さんに行っていただいています。生産者さんによっては『到着したころに美味しく食べていただけるよう、配送日数を逆算して収穫している』という方もいらっしゃいます。

手紙やパンフレットを入れるなど、お礼の品の同梱物を工夫することで、寄付者さんとのつながりができ『寄付者さんが旅行ついでにお店に訪れてくれた』という喜びの声も届いています。

ふるさと納税のお礼の品によって、これまで作り手として専念されていた地域の生産者の方々が寄付者さんとのやり取りを通じて、同梱物や梱包の仕方を工夫するなど、マーケティングノウハウを身につけています。まさに地域の活性化につながっていると思うのです」(田中さん)。

特徴その3:リアルイベントで交流も

サイトだけなく「直接相談できる場所」ももうけていると伺いました。

「はい、サイト運営の会社でもありますが、リアルな場も大切にしています。
今年はコロナの影響でお休み中ですが、ふるさとチョイスCaféという実店舗があり、『ふるさと納税のやり方がわからない』という方に制度の説明をしつつ、その場でふるさと納税ができる場があります。

また、今年はオンラインで開催した『ふるさとチョイス大感謝祭』は、例年は全国100以上の自治体職員や地域の事業者・生産者の方々が一堂に会し、来場者と直接話したり、特産品の試飲試食ができたりするイベントです。

参加された方からは、『地域の方々がこんなに熱い想いを持って取り組んでいたことを知り、応援したくなった』『自分の寄付がきちんと地域貢献につながっていることがわかり、うれしかった』といったお声をいただいています」(田中さん)。

コロナの影響を受けて外食産業が落ち込み、行き場を失った牛肉や魚介類、果物などの特産品を応援する「ニコニコエール品」というプロジェクトなども行っている「ふるさとチョイス」。
ふるさと納税をきっかけに、日本全国各地の応援をしたい、支え合っていきたい、という思いが強い方にはおすすめです。