ベッドサイドに立てかけてある本。谷川俊太郎さんの「生きる」という詩に、松本美枝子さんの写真を合わせた一冊です。誰にでもくじけそうな朝はあるものです。そんな時、私はこの本を手に取り、声を出して読んでみます。「生きているということ。今、生きているということ。」という言葉から始まる詩は、なんと大きな世界を含んでいることでしょうか。何のためにこれをしているのだろう、この先どうなっていくのだろうーーそんな不安や戸惑い。理由もなく暗く、気分が落ち込んだとき、声を出してこの詩を読むと、気持ちが上がっていくのです。生きるとは「今」なんだと思い出させてくれる本。それもまた、インテリアに必要なものだと思います。
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