「いつか来る」とわかっていても「いつかね、まだ先でしょ」と自分事にしていなかったため、突然の体の不調に何をどうすればいいのか、頭の中が真っ白になってしまう……。
不正出血があり、クリニックに検査予約をしたのが10月のはじめ。自分の体の中で今、何が起こっているのか? そして「これがきっと更年期の始まりだ」と自覚した、40代後半の美容ライターの体験記です。

 

人生100年時代と言われるようになり、折り返し地点を迎える40代半ばから50にかけては女性の体に変化が現れるタイミング。そう、月経が永久に停止する「閉経」があります。
その前後10年間は更年期と呼ばれ、その症状は100人いれば100通り。症状の内容も程度もさまざま。治療をする人、しない人と、これもまた一人ひとり異なります。

 

私自身、40も後半にさしかかると「肩が痛い」「疲れが抜けない」「毎日寝不足」など体の不調ばかりが気になるようになりました。
体調が優れないことが“当たり前”になっていて、年齢を言い訳にしつつ、それでも「何とかなるでしょ」と楽観視していたのも事実。

「いつかは来る」とわかっていても、更年期はまだまだ遠い先のことと思っていた私。
運動やストレッチをして(今年はコロナ禍でお家時間が増えたため、生活リズムも整ったし)、多少のストレスはあっても「許容範囲だから大丈夫!」なんて思っていたけれど、ある日突然、不正出血したことで今までの「大丈夫」が全く意味をなさないことに気づいたのです。


これってやっぱり更年期!?医者が教える12の更年期症状サイン


「生理にしては(来る周期が)早いし、量が違う」。
女性なら自分の生理周期は大体把握しているのでわかると思うのですが、「いつもとちょっと違う」症状に一抹の不安を抱きました。

生理周期は大体25日〜30日程度と言われており、排卵日から黄体期の間はおりものやお腹が張るなどといった症状が見られるため、大体生理になる時期も把握していました。
ですが、今回はそれよりも明らかに早かったため、「何かおかしい」と。
時間が経てば経つほど “不安”が募り、婦人科系クリニックに連絡をすることにしました。

アヴェニューウイメンズクリニックの院長を務める福山千代子先生は、過去に更年期や女性の体の不調について取材をさせていただいた面識のある先生。長時間に及ぶ取材でも丁寧かつわかりやすい言葉で、しかもはっきりとした物言いにも好感が持てました。
だから、「自分の体に何かあった時はこの先生を頼ろう」と密かに決めていたのです。
こちらの症状を伝え、翌日に予約を取ることができました。

「年齢のことを考えると更年期症状のひとつだよね。とうとう来てしまったか……」というのが率直な感想で、必要に応じてはホルモン療法もした方がいいかも、と取材さながらの質問も想定していたほどです。

実際、先生にお会いすると「確かに年齢を考えたら更年期を考えてもおかしくありません」と。みなさんも耳にしたことがあると思いますが、月経不順を含め数多くの症状があります。ほんの一例ですが、あげてみました。

 

ざっと数えてみると5個も当てはまる……。手足の冷えや息切れとかは20代からあるし、これって多いの?少ないの?

「自覚のない人もいるので少ないから良い、多いから悪いというわけではありません。それに、現時点でこれらの症状=更年期と決めつけるのも良くないですよ」と福山先生は言います。

 

【チェックリスト】医師が教える更年期症状のサイン
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