今年も英国のみならず、日本でも注目を集めたのが“キャサリン妃の賢い着回しコーデ”。
なかでも冬のマストアイテム“コート”の着回しは、キャサリン妃がお得意とするところです。
マネしたいポイントがいっぱいの、進化した着回しスタイルをご覧ください。

 


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第3位
今年だけで3回着用!カーキのコートを季節、場所に合わせて小物使いでアレンジ

2020年1月に撮影。 コート/アレキサンダー・マックイーン バッグ/アスピナル・オブ・ロンドン 靴/ジャンヴィト・ロッシ 写真:PA Images/アフロ

今年1月に初登場したミリタリーテイストのコート。アレキサンダー・マックイーンのビスポークデザインですが、さすがキャサリン妃の信頼ブランド、それ以降2度の着回しをされていて、今年だけで3度着用されていることになります。

初回は、ドレスコートのように華やかさのある着こなし。
ナチュラルストッキングに黒のパンプスでコントラストをつけ、バッグはパテントの型押しと、ダークカラーでも素材感のある、アクセントになるものを選ばれています。

2020年3月に撮影。ブーツ/ラルフ・ローレン・コレクション 写真:アフロ

2回目は3月。アイルランドを訪問された際には、ロングブーツをコーディネート。アウター感が強くなる着こなしですね。靴を変えただけで、印象は大きく変わりました。

2020年12月に撮影。グローブ/コーネリア・ジェームズ バッグ/グレース・ハン ブーツ/ラルフ・ローレン・コレクション 写真:代表撮影/ロイター/アフロ

そしてつい先日、12月のキャサリン妃がこちらです。
ブーツは2度目と同じもの。加えてグローブ、ハンドバッグに、タータンチェックのスカーフで意図的に英国らしさを強調。まさに王室列車の旅にふさわしいファッションでした。

ストッキングかタイツか、パンプスかブーツか。バッグはカーフかパテントか、またマスクの色や素材などなど。小物の選び方ひとつで、こんなに印象を変えることができます。


第2位
定番のネイビーコートで魅せた、最新の上級着回し術

 

2020年2月4日に撮影。 コート/ホブス ワンピース/ザラ スカーフ/ビューロ・ロンドン クラッチ/マルベリー ブーツ/スチュアート・ワイツマン 写真:PA Images/アフロ

もう一着、今年1年で3度着用されたコートがあります。それがネイビーでダブルブレストのロングコート。定番デザインなので、より着回し術が気になりますよね。

コートを初お披露目されたのは2月。
バレンタインデー前というタイミングを意識されて、ハートモチーフのスカーフをメインに、赤とコーディネートされています。
ネイビー、赤、黒の定番カラー3色のカラーコーデですが、全体的に赤の使い方や分量が完璧ですね。

2020年12月7日に撮影。パンツ/ジグソー 靴/エミー・ロンドン 写真:PA Images/アフロ

2度目と3度目の着用はつい最近、今月の上旬でした。
同じコートとは思えないほど、イメージをガラリと変えた、ネイビー×白の着こなし。
ロングコートにワイドパンツを合わされるのはこれが初。キャサリン妃にとって新たな挑戦でしたが、高身長の妃だけにとてもお似合いです。

とってもシンプルコーデなのに、洗練されてスタイリッシュに見えるのは、サイズやシルエットなど一つ一つにこだわって選ばれているからでしょう。

ニット:トロイ・ロンドンxブローラ、パンツ:ジグソー、靴:エミー・ロンドン 写真:代表撮影/ロイター/アフロ

最後は、2度目のコーディネートにトップスだけを変えたスタイルです。
プレーンなトップスが、フェアアイル調のニットに変わったことで、色味も似ているのに雰囲気は一変。素朴でガーリー、暖かみのあるニュアンスが加わり、寒い冬にピッタリなコーディネートですね。

ベーシックな色・デザインのお洋服ですら、こうも雰囲気を変えて3変化。これぞ最も変化に富んだキャサリン妃の着回し術でしょう。


第1位
制限のあるフォーマルなシーンでも華麗に着回し!ロイヤル流の小物アレンジ

2020年3月に撮影。コート/キャサリン・ウォーカー ワンピース/アレッサンドラ・リッチ クラッチ/L.Kベネット ヘッドバンド/ジェーン・テイラー 靴/エミー・ロンドン 写真:代表撮影/ロイター/アフロ 

最後は、ロイヤル公務のフォーマルなシーンでの着回しスタイルです。
今年3月アイルランド訪問に際してビスポークされたグリーンのロングコート。中には鮮やかなプリントのワンピース、同系色のクラッチで華やかさをプラスした、まさにロイヤルならではの、全身グリーンのワントーンコーデがゴージャスです。

2020年12月に撮影。ファーの襟/トロイ・ロンドン クラッチ/アレキサンダー・マックイーン 写真:REX/アフロ

そして2度目が今月、ウィンザー城の戸外でエリザベス女王に同席された時の着回しファッションですが、この時にはコートを防寒用として華やかにアレンジ。
襟に単品のファーをプラスして、足元もブーツ。冬コーデとして、全身のバランスが取れていますね。

今年はコロナ禍により対面での公務こそ減りましたが、代わりにZoomなど新たな形での登場が増えました。
状況を考慮し、または私たち同様にファッションに対する意識の変化でしょう、新しいお洋服は極力控えられ、着回しが圧倒的に増えました。
そうなると、まさにキャサリン妃の本領発揮。これらを見ていただいてわかる様に、実はこれまで以上に着回しレベルが向上していました。



私たちにも真似のできるリアルでより洗練されたファッション。親しみやすいのにプリンセスらしさもあり。そんな憧れのキャサリン妃スタイルを来年も楽しみにしましょう!

構成/高橋香奈子、片岡千晶(編集部)

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