二度目のステイホームウィークが始まりました。ミモレでは家で過ごす時間を楽しくするためのアイデアをまとめた記事のうち、特に人気があったものをご紹介します。よろしければぜひご覧ください。元記事は1月10日に公開されたもので、紹介されている情報等は公開当時のものです。

子供の頃から料理が大好きなアクセサリー作家・山本亜由美が、日々アトリエにこもって、知らない味や大好きな味の再現にトライする「食いしん坊レシピ」がスタート! 
あるときは1人で。スタッフや友人がいるときは2人で。
簡単で美味しくて、素材の組み合わせも楽しくて。
足したり引いたりが簡単なご飯をご紹介しようと思います。
今回は、組み合わせの絶妙感に思わず「わっ」とテンションが上がるグリルサンドを。

 
 


簡単で美味しい! アトリエごはんレシピ集はこちら>>


『プラダ着た悪魔』という映画の中で主人公の彼氏が彼女のためにフライパンでチーズサンドを作ってあげるシーンがあります。どんな種類のチーズだったかは出てこないのですが8ドルするチーズとのこと。
まずはフライパンにバターを落とし、じっくり片面づつ狐色になるまで焼いていきます。途中フライ返しでキュウっと押さえつけ、チーズが溶けることによって2枚の食パンが一体化し、よりカリッとなるようでした。
もちろん映画の後、すぐに真似して作りました。
その時使ったチーズはなんだったかな?
今はもう覚えていませんが、いつの間にかコンテチーズで作ることに落ち着いていました。

そして、我が家にはフライ返しがないので私は小さなお鍋の底を使ってパンを押さえつけています。(笑)
今回はアボカドとコンテですが、実はアボカドとコンデンスミルクというのも美味しいのです。グリルサンドは濃厚に作るほど美味しい気がします。

まずはシンプルに厚切りのチーズだけがオススメです。
少し高級なハード系のチーズを使っていろいろ試してみてください。

そのかわりパンは安いもので!

アボカドとコンテのグリルサンド


材料(1人前)
・食パン 2枚
・アボカド 適量
・コンテチーズ 適量
・胡椒
・有塩バター 小さじ2(お好みで増やしてください)

*味変にはマヨネーズ、辛子、ピクルス、柚子胡椒などがおすすめ


作り方
1 食パンにアボカドを均等にのせ、同量のコンテチーズを乗せ、胡椒をひきます。
パンを重ね、焼く前に手のひらでぎゅっと押さえます。
(こぼれないよう、パンの端から少し隙間を作ってください)

 

2 フライパンを弱火にかけ、バター半量をひいて片面をじっくり焼き、残りのバターで片面を焼きます。途中フライ返しでギュ、ギュっと少し押さえながら焼いてください。(写真右・鍋底で押すのもあり!)

 

*アボカドに味をつけていないので、薄味に感じるかもしれません。お好みで、塩やマヨネーズを最初から挟んで下さい。


私が子供の頃食べていたチーズといえばナポリタンにかける粉チーズ。
グラタンにはとろけるチーズ。明治や雪印のスライスチーズやカマンベール。給食に出てくるのはQBBの6Pチーズ。
ある時はさけるチーズに嵌り、中学生の時にはケーキに使うものと思っていたクリームチーズとアボカドのおかか和えに出会い衝撃を受けました。
20代になってティラミスに使うマスカルポーネを知り、イタ飯ブームにモッツァレラを知りました。

私の世界に突如名前も覚えられないような多種多様なチーズが出現したのは30歳半ばを過ぎてからの事でした。

クリームチーズに種類があるなんて!
ホームパーティーなどで友人たちが持ってきてくれるチーズの中に「ブリア サヴァラン」と言うクリームチーズがありました。クリーミーでリッチ。果物やジャムと食べた時の感激は忘れられません。

トムとジェリーに出てくる穴の開いたチーズに名前があるなんて!
チーズ専門店で穴の開いたチーズを見つけ、名前はエメンタールだと覚えました。
 

栗のような食感、ナッツのコク、濃縮したミルクの味わい。
コンテチーズが私の鉄板!

 

 

10年かけてやっと認識した私にお気に入りが「コンテ」というチーズです。
ホロリとした食感は栗のようであり、ナッツのようなコク、ぎゅっと濃縮したミルクの旨味があります。
いつ食べても「好き」と思える味。
ぜひ皆さんも好きなチーズでグリルチーズサンドを作ってみてくださいね。

撮影・文/山本亜由美 構成/藤本容子

 

前回記事「混ぜて蒸すだけ、なのに御馳走感いっぱい!「お豆腐とホタテの蒸し物」」はこちら>>