二度目のステイホームウィークが始まりました。ミモレでは家で過ごす時間を楽しくするためのアイデアをまとめた記事のうち、特に人気があったものをご紹介します。よろしければぜひご覧ください。元記事は1月4日に公開されたもので、紹介されている情報等は公開当時のものです。

女性ファッション誌などを手がける編集ライターとして活躍する一方、愛情溢れる食卓のレシピを綴ったインスタグラムでは、なんと現在16万人以上(2021年1月14日時点)のフォロワーをもつarikoさん。家庭料理でいながら、ひと味もふた味も違うarikoさんの人気レシピの”美味しさのコツ”がまとめられた書籍『arikoの美味しいルーティン』がこのたび発売されました。そこで、忙しいときにこそパパッとつくれて大満足!なarikoさん流レシピから、その”美味しさのコツ”も一緒に、ミモレに教えていただきました。

インスタで人気なのはびっくりするほど簡単な1品


インスタグラムで日々の食事をあげていると、いろんな質問や反響をいただきます。意外なことに、本当になんてことのない、レシピを聞かれても困るくらい簡単なものに驚くほどの反響があるんです。

最近でダントツの「いいね!」と保存数を頂いたのは「きゅうりのレモンだししょうゆがけ」。もっと手の込んだ、映える料理もあるのに(笑)、本当にびっくりしました。特別な材料を使っているわけでもなく、組み合わせの妙があるわけでもないのですが……。

 

こちらは見ての通り、きゅうりを切って調味料をかけるだけという一品。揚げ物をするときによく作る副菜なのですが、こってりした味に対してパリパリとした食感があるきゅうりが食べたいので、あえて塩もみはしません。

 

味付けはドレッシングの油っぽさはいらないなあ、でも酢の物の甘酸っぱさでもないなあと思って、レモン汁とだししょうゆだけでキリッとさせてみました(きゅうり2本に対して、レモン汁大さじ2、だししょうゆ大さじ2が目安です)。それを塩少々とたっぷりの削り節(1パック)で仕上げました。お好みでごま油少々をかけても美味しいです。

すべて普段からよく使う材料ですから、作ったことはなくても味が想像できるのが皆さんの共感を呼んだのでしょうか。あえて言うなら、この料理の場合は温度が大切です。いただく前に冷蔵庫でしっかり冷やすことでより食感が活きてきます……なんてあえて説明するほどでもない簡単な一品です。

 
「レシピというほどのものでもない」ながら、インスタで人気だったのは「ミニトマトのナムル」や「洋梨のパルミジャーノがけ」など。素材を切って和えるだけ、かけるだけ、の簡単なものばかり。


「こう食べがち」なものの目先を変えてみる


この素材にはこれ、という見方を変えるだけでもいつもの素材が違うメニューになり、副菜の幅が広がります。アボカドもそんな食材のひとつではないでしょうか。アボカドって、マヨネーズもおしょうゆも合うけれど、液体をつけるとズダズダ(苦笑)になりがちです。そんな食べごろの柔らかいアボカドにおすすめなのがナムルです

ナムルっていろいろな食材でアレンジがきく調理法ですが、今回ご紹介するのは、「かけるだけ」の作り方です。アボカド1個をスライスしてそのまま器に盛り、塩少々を(お好みで顆粒タイプの鶏ガラスープの素少々も)ふったら、薬味(みょうが1個を薄切りにして水にさらしたもの)と塩昆布大さじ1をのせ、ごま油をざっと回しかけます。この方法だと、きれいな形を保ったままアボカドを出せます。

 

今回の新刊では、こうした「レシピというほどのものでもない」野菜の副菜もたくさん載っていますので、ぜひご参考にしてみてください。
 

 

『arikoの美味しいルーティン』
著者 ariko 224ページ/1540円

読むだけで、今日から料理の味が変わります

写真だけじゃわからない、arikoさんが「美味しい」のためいつもしている、“料理のコツのコツ“を集めました。たとえば・・・「ドレッシングはお酢多め+油少なめ」「生姜焼きもハンバーグも冷たいフライパンからスタート」「鶏ささみは砂糖でしっとり柔らかくさせる」「ナポリタンは麺のゆで汁でしっとり」「ひき肉は酒を含ませてジューシーに」などなど、目かウロコのコツで、毎日のごはんはもっと簡単に、もっともっと美味しくなります!

料理/ariko
撮影/福本和洋
スタイリング/YUKO(+ydesign)
構成/首藤奈穂

第1回「忙しい日でも満足感大のごはんが食べたい!arikoさん式 タリアータレシピ」はこちら>>