BEST2
大きな声では話しづらいデリケートゾーン問題の話

ファッション担当なのに、ファッションじゃないカテゴリの話ばかりですみません(笑)。
BEST2はビューティーの特集です。

 

2020年にスタートした特集で、タイトルの通り、VIO脱毛の体験者に根掘り葉掘り話を伺ったりVIO脱毛経験者と付き合ったことがある男性に取材してみたり、デリケートゾーンの正しいケア方法を紹介したりと、表立ってはなかなか聞きづらいけれど、大人の女性が知っておいて損はないことがテーマ。

この特集を始めようと思ったのも、自分の体験がきっかけ。
2018年ごろ、植物療法士の森田敦子さんや南上夕佳さんの本を通して、デリケートゾーンケアの重要性を知りました。それまでの私はほとんど何もケアしておらず、デリケートゾーンをふつうのボディソープで洗っていたほど。

まだ特にデリケートゾーンに問題を感じてはいませんでしたが、長い将来を考えると、早めにケアの重要性に気づけたことはとても大きかったと感じました。そして、ちゃんとケアをしているという安心感から、心が満たされるような気持ちにもなったし、自分の体にしっかりと意識を向けるようにもなりました。仕事と子育ての両立する忙しさのあまり、自分のケアはいつも後回しになっていたので。


デリケートゾーンケアの話は、美容好きの方や意識の高い方にとっては、もっと前から常識だったのかもしれません。ですが、美容に疎い私と同じような方がほかにもいるなら、軽やかに、わかりやすく、おしゃれに、デリケートゾーンのあれこれを紹介することは意味があるのではと思いました。
これが、ビューティ担当ではない私がこの特集を始めたいと思った理由です。

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BEST1
リアルアラフォー&太め体型の「ぽっちゃりエディター」として出演

最後の最後はやっぱりファッションのネタで締めます!
私的ニュースのBEST1は、なんといっても「ぽっちゃりエディター」としてミモレに登場させていただくようになったことだと思います。

私自身はもともとファッション誌のエディターから今のキャリアをスタートさせ、常に裏方として働いてきました。スタイルがよかったり、センス抜群だったりと、何かに秀でているエディターさんは、スタイリストさんやファッションブランドのプレスの方と同じように、誌面に登場することもあります。

ですが、私の場合は、もともと標準体型〜ぽっちゃり体型を行き来していたし、スタイリストさんのようにファッションセンスに恵まれた訳でもない。しかも、産後太りからのダイエット、からのリバウンドで、さらに太め体型になってからは、どうしても痩せられない自分がファッション業界にいてもいいのか、と悩むようにもなっていました。だから、私が人前に出てファッションを紹介するなんて、絶対に考えられないことでした。

ですが、このように出させていただくようになったのは、ミモレの読者さんから寄せられたコメントがきっかけだったんです。

2018年に「154cmのスタイリスト川上さやかが辛口シンプルな服を選ぶワケ」、2020年に、「スタイリスト川上さやかさんがSサイズの悩みにズバッと回答!冬から春の小柄ファッション論」という、小柄な“Sサイズ”の方向けのファッション特集をつくったところ、毎回「Lサイズ向けの記事もつくって欲しい!」という声をたくさんいただいて……。

同じやるなら、実際に太っている私が着用したコーディネートを見せた方がリアルでわかりやすいかもと思い、意を決して「ぽっちゃりエディター」として出演をさせていただきました。そのときの記事がこちらです。

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このLサイズ特集が生まれたのは、厳密には2019年12月になるのですが、公開後、想像以上にたくさんの方からうれしいコメントをいただきました。たとえば、「どこもスタイルのよいモデルやインスタグラマーが着用したファッションばかり。リアルな体型なので役に立つ」「ずっとこんな特集を待ってました」というコメント。

恥ずかしい思いを封印し、役に立つと思ってくださる方がどこかにいるかもしれないという気持ちを信じてよかったと安堵しました。同時に、太っている私でもファッション業界でできることがまだあるんだ!と胸を熱くしました。

それ以来、自分の体型を世にさとす恥ずかしさよりも、私の試行錯誤に共感してもらえる人がいるかもと、Lサイズ特集の記事をつくり続けた2020年でした。

正直、今でも「痩せたい」という気持ちはあるのは事実。
でも、年齢を重ねると、昔のように簡単には痩せられないし、どうしても若い頃とは体型が違ってしまうもの。だから、太っている自分をちゃんと受け入れて、自分を否定しない生き方をしたい。それに太っている今だからこそ、できることがあるならやりたい!多様性が求められる今、痩せていることだけが美の基準ではないのかも、とも思います(いいように考えすぎしら……)。こんなふうに、前向きな気持ちを与えてくれたのも、このLサイズ特集がきっかけです。

そう簡単にダイエットは成功しないと思うので(笑)、2021年も引き続き、ぽっちゃりエディターにお付き合い頂けますと幸いです。
(ぽっちゃり体型のファッションをまとめたインスタグラム@futooshatai「太っていてもおしゃれしたい」も始めました!)

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2020年は、私のやりたいことを自由にやらせてくださるミモレのおかげで、また読者の皆さんが温かく、ときには見守り、ときにはコメントを寄せてくださるおかげで、自分自身の殻を少しは破れた年だったように思います。本当にありがとうございます。
2021年も、読んでくださる方の役に立ち、何かを得ていただける記事づくりを心がけ、精進していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします!

最後に、Keikoさんの2021年上半期・月星座占いによると、月星座魚座の私は「2022年が主役運なので、まさに成功前夜といった2021年」だそう(皆さんもご自分の月星座の占いをチェックしてみてください!)。
2022年に向けて、2021年は着々といろんな準備を重ねていきたいと思います。

構成・文/高橋香奈子
 
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