「風の時代」の結婚の変化3:独身でいることを選ぶ人が増える


より自由な時代になっていくことで、従来の「結婚はしなくてはいけないもの」「“人並みの幸せ”を得ることが大切」という感覚が薄れてきます。それに伴い、「自ら独身でいることを選ぶ人」、また「離婚をして独身になることを選ぶ人」も増えてくるでしょう。

先述のyujiさんの書籍でも、このように書かれています。
<多様性を認めることが時代の主軸になる時代ですので、既婚者優位とか、独身者は何らかの問題ありといった思想も減退、むしろそうした思想は“差別”意識に繫がる可能性もあります。結婚する自由、結婚しない自由、また、恋愛至上主義者で結婚という契約はしない自由等も社会的に認められていくことになると思います>(『「風の時代」に自分を最適化する方法』より)

人の幸せはそれぞれなので、「家族を作る幸せ」だけでなく、「仕事や趣味などで、“自分の道”を究める幸せ」もあります。特に女性は、結婚して、子供を産むと、精力的に働ける年齢の時に、時間と労力を子育てに費やすことが増えてくるので、“集中して、自分の能力を高めたい人”にとっては、辛いこともあるのです。
でも今までは、そういう“やりたいことがある人”であっても、独身でいると「この人は、何か問題があるのではないか?」と見られてしまうため、結婚を選ぶことは多いものでした。

また、現代はまだ、「自分は結婚適齢期だから、結婚しなくてはいけないもの」だと思って、「今すぐに結婚したい!」という願望があるわけでもないのに、“人並みの幸せ”を求めて、婚活を頑張っている人も少なくありません。
でも、もう無理して結婚する必要はなくなってくるのです。それによって、独身で生涯を終える人もいれば、逆に、一般的な結婚適齢期ではなく、“自分にとって最適な時期”に結婚する人も出てくるため、中高年の結婚が増えてくることもあるでしょう。

 

「風の時代」の結婚の変化4:“血のつながりのないファミリー”ができる


独身を選ぶ人が増えてくることもあり、今後は、友達や価値観の合う者同士の“血のつながりのないファミリー”ができる可能性もあります。
現在もシェアハウスなどはありますが、さらに価値観の合う人たちで集まり、協力し合いながら暮らすようなファミリーが増えるかもしれません。そこには、独り身の人、シングルマザー(シングルファザー)だけでなく、なかには夫婦も集まり、みんなでそこに住む子供たちを育てていくような環境になるのです。

これはあくまでも噂に過ぎないのですが、「風の時代」は、誰もがお金に困らなくなる「ベーシックインカム」制度の導入や、寝ているだけで病気を治す「メドベッド」の技術が出てくると言われています(※初めて聞く方は、ワードを検索してみると、色々と出てきます)。それ以外にも、今以上に技術が発達し、より豊かな時代になってくるので、人々の生活の負担が軽くなる分、お互いが支え合えるような心のゆとりが生まれてくるでしょう。

それこそ、もし「ベーシックインカム」や「メドベッド」が出てきたら、「お金や老後のことが心配だから」という理由で結婚しようとする人は減り、さらに「人生のパートナー選び」だって変わってきます。年収や社会的地位、見た目、若さといった表面的な条件ではなく、もっと純粋に「一緒にいて心が安らぐ相手」を選ぶようになるでしょう。

「みんな違って、それがいい」の時代に!


今回は、現状だけを見ると、「こんなに変わるはずがない」と思えるような大胆な予測をしましたが、「風の時代はこれから240年続く」と言われているので、その間にこれらの変化が起こらないとは、誰にも言えないもの。
スマホが普及し始めたのは、10年前に過ぎません。たった10年でこれだけ技術が進歩しているので、これからも世界は進化し、それに伴い、人々の生き方、価値観も変化していくでしょう。

yujiさんの書籍には、このようなことが書かれています。
<風の時代の基本軸は、みんな違ってそれでいいをさらに進化させた、「みんな違ってそれがいい」です。>(『「風の時代」に自分を最適化する方法』より)

今までの先入観を手放し、これから起こる時代の変化を楽しみ、自分と人との違いを許容しながら、自由で幸せに生きていきたいものですね。

参考文献:『「風の時代」に自分を最適化する方法 220年ぶりに変わる世界の星を読む』(yuji 著/講談社 刊)

【漫画】風の時代に結婚はこんなふうに変わる
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前回記事「「なぜ結婚しないの?」「子供はまだ?」…“プレッシャー質問”の対処法」はこちら>>

 
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