28

【雅子さまの新しい皇后】病気を経験されたからこそ弱者への思いやりが

0

コロナ禍での天皇陛下と雅子さまのご公務、今年成人を迎える愛子さま、そして眞子さまのご結婚……。
令和3年を迎え、相変わらず皇室への関心、話題はつきません。

間近で皇室の方たちの素顔を見てきた、皇室担当歴27年のベテラン記者・大久保和夫さんに、コロナ禍での皇室の変化、そして今後の皇室のあり方について伺いました。今回は雅子さまのご病状、そしてこれまでにない雅子さまだからこその皇后の存在感について紐解きます。

2020年、新年の一般参賀にお出ましになった雅子さま。唐草模様のイエローのドレスは、皇后陛下らしい格式あふれるロイヤルファッションです。2020年1月2日、皇居にて。写真/Abaca/アフロ


天皇陛下と雅子さまのコロナ禍での取り組み


コロナ禍で外出が制限される中、天皇陛下と雅子さまも日本各地に訪問されるのを控えてこられました。その間、「ご進講(しんこう)」というかたちで、皇居に新型コロナウイルス感染症の専門家らを招いてお話を聞かれていたのです。

 

「天皇陛下と雅子さまは、4月に政府の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の尾身茂副座長(当時)、5月は日本赤十字社の大塚義治社長と富田博樹副社長からお話を聞かれました。他にもいろいろな関係者を招いて16回にもおよぶご進講、ご接見を受けられています」

日本赤十字社社長、副社長から、新型コロナウイルス感染症の発生時から現在までの、日本赤十字社の活動のご報告を受けられました。2020年5月20日、東京都・港区・赤坂御所「檜の間」にて。写真/宮内庁提供

御所のなかで、幅3メートルほどもあるテーブルでお相手と離れて座り、お二人ともマスクをしながら、直接、コロナ禍に関する話を聞く機会を設けられてきました。

「ご進講をされた方たちによると、天皇陛下と雅子さまは資料をご覧になり、一生懸命メモを取りながら話を聞かれていた。
質問も盛んにされていて、『母子家庭や弱い方たち、経済的に困窮している方にどのような対応をしていますか』などとお尋ねになっていたそうです。コロナに関する社会の動きについて、非常に勉強されているようでした、と進講者は話していました」

たび重なるご進講によって、お二人が取られたメモや資料のファイルも相当分厚いものになっているといいます。

「コロナに関しては、『いろいろと学びたい、詳しく知りたい』とおっしゃって、とても気を張って取り組まれている様子がよくわかります。ただ、お元気そうに見えるからといって、雅子さまのご体調が快復されたとは一概にはいえないようです」

【写真】笑顔、そして涙……天皇皇后両陛下の愛あふれる仲睦まじい姿
▼横にスワイプしてください▼

①、② 写真/毎日新聞社/アフロ ③ 写真/JMPA/新潮社
④ 写真/JMPA/光文社 ⑤ 写真/The Asahi Shimbun/Getty Images
⑥ 写真/JMPA/小学館・主婦と生活社 ⑦〜⑭ 写真/The Asahi Shimbun/Getty Images
⑮ 写真/Kyodo News/Getty Images ⑯〜⑳ 写真/The Asahi Shimbun/Getty Images
㉑ 写真/Kyodo News/Getty Images ㉒ 写真/The Asahi Shimbun/Getty Images
㉓ 写真/Kyodo News/Getty Images ㉔〜㉗ 写真/The Asahi Shimbun/Getty Images
㉘ 写真/Kyodo News/Getty Images ㉙、㉚ 写真/The Asahi Shimbun/Getty Images
㉛ 写真/Kyodo News/Getty Images ㉜ 写真/The Asahi Shimbun/Getty Images
㉝ 写真/Getty Images ㉞〜㊳ 写真/The Asahi Shimbun/Getty Images
㊴ 写真/Kyodo News/Getty Images ㊵ 写真/The Asahi Shimbun/Getty Images
㊶〜㊹ 写真/JMPA

  • 1
  • 2