40代からパリ生活を始めた無類の食いしん坊・井筒麻三子が、「のんびりゴロゴロしてても、美味しいものが食べたい〜」と考え出したレシピから始まった、お料理連載。ゆる〜っと簡単なのに、小洒落た美味しいものが作れるから、お料理が苦手な方、「今日の献立を考えるのが面倒」という時にこそ、ぜひ作って欲しいお料理が揃っています。

 
 


簡単すぎる!おしゃれで美味しいGOROGORO KITCHENレシピ集はこちら>>

寒い冬になると、カフェやビストロで供されるオニオングラタンスープ。大好きなのに、今年は残念ながらカフェもビストロもまだいつ再開できるのか……という状況です。ならばもう、自分で作るしかない!ということで、自宅でできるオニオングラタンスープの作り方を考えてみました。

一番面倒なのは玉ねぎを飴色に炒めることですが、そこは文明に助けてもらって。レンジでチン!することで、炒め時間が半分くらいに短縮できます。スープは、市販のスープの素を使ってもコクを出せるよう、ナンプラーとサイダービネガーを加えました。フランスのレシピではそんなもの当然入れませんし、「そんなのない!」という場合はなくてもOKですが、あるとグッと味に深みができます。

スープにのせるパンですが、ぜひ干からびたパンを使っていただきたい! 柔らかいパンだとどうしても水分を吸いすぎてぶよぶよしがち。我が家では、買った翌日以降のカチカチのものをそのまま入れてますが、チーズが焼き上がった頃にはべちゃっとはしないけれど硬さも残る、ちょうどいい塩梅になってます。オニオングラタンスープは、硬くなってしまったパンの救世主でもあるのです!

最後にチーズ。ピザ用の溶けるチーズでもOKですが、美味しいものを作りたい方はコンテやグリュイエールがおすすめ。パルミジャーノ・レジャーノをちょっと混ぜるのも良いです。チーズの個性でまた味も変わってくるので、色々試してみていただけたら♪

本場パリの味! オニオングラタンスープ


 材料(二人分)

・玉ねぎ 1個
・赤玉ねぎ(なければ普通の玉ねぎでOK) 1個
・バター 20g
・ワイン 100ml
・鶏がらスープの素 小さじ1 1/2
・水 500ml
・ローリエ 1枚
・タイム ひとつまみ
・ナンプラー 小さじ1/2
・アップルサイダービネガー(または白ワインビネガー) 小さじ1/4
・バゲット(薄切り)4枚
・にんにく 1片
・溶けるチーズ 100g(コンテ、パルミジャーノ・レジャーノ、グリュイエールなど。ピザ用チーズでもOK)
・塩・胡椒 適宜


 作り方  

1 玉ねぎは2個共皮をむき、縦半分に切ってから、平らな面を下にして置き、さらに半分に切ってから、繊維に対して垂直に薄切りにする。

 

2 1を耐熱皿に入れ、ラップはせずに600wのレンジに6分程度、玉ねぎが半透明になるまで加熱する。

3 鍋を強めの中火にかけ、2とバターを加えて炒める。かき混ぜすぎるとなかなか色がつかないので、少し置いて、鍋底がやや色づいたらかき混ぜる、を繰り返す。

4 5分程度して鍋底がこびりついて来たら中火に落とし、少量の水(分量外)を加えてこびりつきをこそげ落としつつ、飴色になるまで炒める。時間は約20分程度。

 

5 4にワインを加えて混ぜ合わせ、アルコール分を飛ばしたら、水と鶏がらスープの素を加える。

6 5が沸騰したらローリエ、タイム、ナンプラー、アップルサイダービネガーを加え、一煮立ちさせ、塩・胡椒で味を整える。

7 バゲットににんにくを擦り込む(バゲットが乾いて硬くなっている場合はそのまま、そうでない場合は軽く色がつく程度にトーストする)。

 

8 6を耐熱容器に注ぎ、7のバゲットをのせ、チーズを散らす。トースターまたはオーブンで、チーズに焼き色がつくまで加熱する。

*今レシピではコクが出せる赤ワインを使っていますが、スープの仕上がりが赤みの強い茶色になるので、クリアな色に仕上げたい場合は、白ワインに変えてください。



「◯◯のレシピが知りたい」と言ったリクエストも、どしどしお待ちしております♪ 「作ったよ!」と言う方も、ぜひぜひお教えくださいね〜。
ではまた来週土曜日に、お会いしましょう〜!


簡単すぎる!おしゃれで美味しいGOROGORO KITCHENレシピ集はこちら>>

撮影/Yas

 

前回記事「1つで3度(以上!)美味しい、チリコンカンの作り方」はこちら>>