ミモレでは2021年に公開されたインタビューのうち、特に人気があった記事をご紹介します。よろしければぜひお楽しみください。

ミモレの「2020年の人気インタビュー20選」に入るほど、今もなお注目を浴びている小林麻美さんは、1970〜80年代にモデル、女優、歌手として活躍し、37歳で引退。2016年、25年ぶりに復帰後、少しずつ活動を広げています。
年を重ねてもなお、ますます美しく輝く小林さんに、おしゃれの極意をうかがいました。

ご自身のオンラインショップ「Asami+」で扱っているアイテムで具体例を挙げていただきながら、お届けします。今回のテーマは、大人のデニムの着こなしです。

 

小林麻美
1953年東京都生まれ。1972年「初恋のメロディー」で歌手デビュー後、資生堂、パルコなどのCMが話題に。1984年には松任谷由実がプロデュースした「雨音はショパンの調べ」が大ヒット。1991年、妊娠、結婚を機に引退。25年の時を経て、2016年ファッション誌「クウネル」(マガジンハウス)の表紙で復活し、話題になる。小林さんがアイテムをセレクトするオンラインショップ「Asami+」をオープン。

 

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小林麻美さん流・デニムを選ぶポイント


ニットやパーカーにデニムパンツというごくシンプルな組み合わせも、小林麻美さんが着るとこの上なくスタイリッシュに見えるのはなぜなのか。
実はアイテムの選び方からこだわりがあります。

「ストレッチの入ったデニムパンツは絶対にはかない主義なんです」。これは20代のころから変わらないポリシー。
「ピタッとしたストレッチ入りにはない、“良さ”があるんです。ストレッチ入りのほうが楽だと聞くこともあるけれど、これだけは譲れないですね。デニムのジャケットも同じです」。

おすすめのブランドのひとつが、blackmeans(ブラックミーンズ)のHiroshima Denim(ヒロシマデニム)。デニムで有名な岡山県に遜色のない加工技術を持つ、広島メイドのデニムのみを扱っています。

「パンツもジャケットもすべてユニセックスのデザインで、シルエットがとてもキレイなんです。若いころからメンズアイテムを好んで着ていますが、あえてメンズを選ぶ必要がないところもいいなと。どのアイテムにも三本の赤線が入っていて、それもかわいいんですよね。
平和を求める活動もしており、そういった背景にも心を動かされます」。

ヒロシマデニムの売り上げの一部は、平和活動や被災地義援金などに充てられているそうです。

昔からデニム好きの小林さんは、20代の頃から好きなものが決まっていて、変わらないそう。デニムパンツやGジャンに組み合わせるアイテムも、基本は同じ。

「白シャツ、タートルネックかVネックのセーター、チェックのスカート、紺のブレザーです。もちろん時代に合わせてシルエットやサイズ感などに変化はありますし、ほかのアイテムも加えますが、やはりシンプルなものが、一番自分らしくて安心感があります」。

それでは、デニム別にコーディネートをチェックしてみましょう。
 

①ベーシックなブルーデニム

愛用の黒いVネックニットをコーディネートして、デニムパンツの裾をラフにロールアップ。デニムパンツ¥31500/blackmeans(Asami+) ニット、アクセサリー、靴/小林さん私物
後ろポケットにブランドのトレードマークの赤い三本線が入ったデザイン。

「まさに一番好きなシルエットのデニムパンツ。ウォッシュアウトしているので柔らかく、とてもはきやすいんです」。
着こなしはVネックニットを合わせたいつものスタイル。靴はハイヒールです。
「スニーカーというチョイスもあるんですが、キレイなハイヒールというのが、ちょっと女らしくていいなと。男っぽいものに女っぽいアイテムを合わせるのが好きなんです」。

靴についても、長いおしゃれ歴を経てたどり着いた結論があります。
「基本的にハイヒール、フラット、スニーカーの三足で足りると思っているんです。昔は仕事での旅行も多かったので、いろいろ経験をしていくうちに、この三足に落ち着きました。冬はブーツを加えます。ブーツは好きなのでいくつかパターンをそろえています。ロングだったりショートだったり。でも色は黒だけで十分ですね」。

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【写真】小林麻美さん・60代でもカッコいいデニム
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