子供の頃から料理が大好きなアクセサリー作家・山本亜由美が、日々アトリエにこもって、知らない味や大好きな味の再現にトライする「食いしん坊レシピ」がスタート! 
あるときは1人で。スタッフや友人がいるときは2人で。
簡単で美味しくて、素材の組み合わせも楽しくて。
足したり引いたりが簡単なご飯をご紹介しようと思います。

 
 


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一人暮らしの寒い季節、ちょっとしたスープにもなる煮込みが食べたくなります。1品で満足できて、簡単で多めに作ってアレンジしながら食べられる、そんな煮込みがいい。
そんな時は牛スネ肉と野菜を煮込みます。
スネ肉は時間をかけて煮込めばほろほろトロトロだし、脂っぽくないから胃ももたれない、スープに使うにはぴったりお肉だと思います。専門店で買えば、脂の少なそうな切り身を選べますし、ちょっと値段がしますがデパートの肉屋さんで大きめに切られた塊肉を買うとそのビジュアルはお皿に盛った時贅沢な気持ちになります。

肉と一緒に煮込む野菜は何でも大丈夫ですが、1種類がおすすめ。
レンコン、カリフラワー、白菜、カブ、じっくり時間をかけて煮込みむと、肉の旨味を吸った野菜は最高のご馳走になりますよ。

今回は玉ねぎを使います。

スネ肉と玉ねぎの煮込み


材料(作りやすい量)

・牛スネ肉 400g
・玉ねぎ 2個
・下ごしらえ用の調味料(塩、胡椒、油 適量)
・煮込み用の調味料(ローリエ 2枚、粒胡椒 10粒、生姜 ひとかけ、ニンニク1かけ 日本酒 50ccほど)

味付けは 塩、胡椒、柚子胡椒、オリーブオイルなど

*仕込みは前日、一度しっかり煮込みそのままゆっくり冷まし、次の日にもう一度煮込んで仕上げます。

作り方
1 スネ肉にしっかり塩胡椒をしなじませる。

2 玉ねぎは丸のままか半分に切る。下部の根の部分だけ取り、崩れないよう硬い部分を残す。

 

3 フライパンに薄く油をひき、肉にしっかり焼き目をつける。

 

4 鍋に肉、煮込み用の調味料を入れ、肉がしっかり被るまで水を加えたら火にかけ、沸騰する前に弱火にして灰汁をしっかり取る。

5 灰汁が落ち着いたらお肉の上に玉ねぎを乗せ、半分浸るくらいまで水を加える。優しい塩味に調整をし、蓋をして弱火で2時間ほど煮込む。

 
 

*途中水が少ないようなら加え、基本鍋の中は動かさないようにします。
*はじめに肉は「ぶりんっ」と固さが出ますが、煮込むうちに固さが解けたように見て取れるのでそこで初日の煮込みは終了です。

6 次の日しっかり冷めた鍋をそのまま火にかけ、肉が柔らかくなるまで煮込めば出来上がり。

 


この煮込みの良いところはすべて目分量でもできてしまう簡単なところ。
時間はかかりますが一度しっかり冷ます事が美味しさの秘訣なのだと思います。
私は多めに作ったら小分けにして冷凍、毎回アレンジを加えいろいろな味わいを楽しんでいます。
参考までに幾つかご紹介しますね。

まずおすすめはそのままどうぞ!

・スープに塩を加え、荒く挽いた胡椒をガリゴリと、オリーブオイルをひと垂らし、そしてお肉には柚子胡椒やわさび、を乗せながら食べます。
・さらにスープでクレソンを一緒に煮込み、クタクタになったところで塩味を効かせるとこれまたほろ苦く美味。
・ナンプラー、砂糖、レモン、ハーブを加えベトナム風にすると、フォーのようにして食べる事もできます。
・特にお気に入りは味醂と醤油とトマトペーストを加え、茹でたジャガイモを足す和風のビーフシチュー風です。粉チーズふりかけてもいいしご飯とも合うのでおかず感もバッチリです。

日々忙しいとキッチンに立つのも面倒なもの。
でも手の込んだ品がストックしてあると、仕事も頑張れますよね。
電子レンジ温めるだけでも贅沢な1品ができるって本当に楽チンなので、ぜひお時間ある時に作ってみてください。

撮影・文/山本亜由美 構成/藤本容子

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