40歳という節目で、女性は自らの生き方を振り返るものではないでしょうか。

「こんなはずじゃなかった」と後悔しても過去は変えられず、心も身体も若い頃には戻れない。

これは立場の異なる二人の女性が、それぞれの人生を見つめ直す物語。

これまでの話
ファッション誌の編集部でキャリアを重ねてきたアラフォー独身の進藤早希は、同期の裏切りで大企業を追われるハメに……。フリーカメラマン・隼人に誘われたWEBメディア『グレディ』への転職を真剣に考え始めた時、親友・美穂も『グレディ』で読者モデルをすると言い出した。
 


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40歳から輝く女の秘密

40歳から輝く女と老けこむ女の差...明暗を分ける「手放す覚悟」とはスライダー1_1
40歳から輝く女と老けこむ女の差...明暗を分ける「手放す覚悟」とはスライダー1_2
40歳から輝く女と老けこむ女の差...明暗を分ける「手放す覚悟」とはスライダー1_3

「あ、美穂のインスタが更新されてる」

週末の夜。早希は久しぶりに総合商社勤めのバリキャリ・森本朋子の自宅を訪ねていた。

自分の家かのように寛いで、ソファに寝転んだままスマホを眺める。画面に向かい「可愛いなぁ」と呟くと、朋子も赤ワイン片手に「どれ?」と興味津々で覗きこんできた。

「へぇ……なんか一気に雰囲気が変わったね。笑顔が前とは別人みたい」

朋子の言葉に、早希もウンウンと頷く。

美穂のインスタグラムには、モデルさながらに目線を外した眩しい笑顔の写真があった。

新規立ち上げのWEBメディア『グレディ』で読者モデルをすると決めた美穂は、さっそくファンを増やすために自身のアカウントでも積極的に発信を始めたらしい。

投稿には、コーディネートや着回しが参考になると、既にいくつかコメントも寄せられていた。

「すごいなぁ。あんなに大変な目に遭ったのに、きちんと前を向いて、新しいことにもチャレンジして……」

美穂は20代で結婚した後、ただひたすら夫と子どものためだけに生きていた。しかしついにモラハラ夫から逃げ出し離婚を決意した途端、まるで生まれ変わったかのように生き生きしている。

……不本意な異動を命じられても、他にやりたいことが見つかっても、それでもなお安定を捨て切れない自分とは大違いだ。

【写真】40歳で大企業を追われた女のリアル……
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