住宅ローンの見直し、どこでする?かかる費用は? 

 

片岡:では、実際に住宅ローンの見直しをしたいと思った場合、中村さんのようなプロの方に相談に行く以外にも、例えば自分でネット銀行などを調べて、申し込むという方法もありでしょうか。

 

中村:もちろんありだと思います。ただ考え方として、スマートフォンの見直しともちょっと似ているんですよね。スマホも、大手キャリアは高いですが、店舗で対面で相談できる安心感があります。
一方で格安SIMになれば、安ければ安いほど、対面相談ができる窓口がなく、ITスキルや情報収集の手間が必要になります。

ネット銀行での住宅ローン借り換えも同じで、ITスキルが高く、情報収集が得意な方なら、難なくできると思います。
ただ、やっぱりちょっと不安で、対面で相談しながら借り換えの相談をしたいと思ったら、金利は少々高くなりますが店舗のある銀行に行って相談するのが安心かと思います。

西山:最近はネット銀行でも、相談窓口を用意しているケースも少しずつ出てきているので、そういうところを活用するのもいいですね。

片岡:ネット銀行などで住宅ローンを借り換えたときに、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。

中村:まず、家を買う時に住宅ローンを組むと、物件価格の3%くらいの諸費用がかかるのですが、4000万円のローンを組もうとすると、約120万円です。ローンを借り換える場合も同じくらいかかります。

片岡:借り換えでも同じ手数料なんですね!

中村:例えばネット銀行なら、融資額の2%程度の手数料、司法書士の登記費用等を含めた諸費用が2~3%くらいかかります。
とはいえ、住宅購入時の諸費用は、基本的には現金で用意する必要がありますが、借り換えの際には融資金額の中に入れた上で、新しいローンを組み直すことができるんです。

具体的にいいますと……2800万円のローンが残っていて、違う銀行でローンを借り換える場合、諸費用が100万円だとします。2800万円と100万円を足した2900万円でローンを組み直すイメージです。現金の持ち出しがゼロで借り換えができるんですね。

片岡:現金を用意しなくてもいいんですね。ちなみに、もし中村さんのところにご相談に行く場合は、どれくらいの費用なのでしょうか。

中村:初回相談は無料で大丈夫です。まずは、ご自身の状況と住宅ローンの相性診断をいたします。その後、借り換えまでの実務サポートが必要な場合は、内容によって料金は異なります。

片岡:相談する場合、どんな情報を持っていけばいいのでしょうか。

中村:特に大切なのが、住宅ローンの現在の「返済予定表」と、「ご家族みなさんの年齢」です。ローンの見直しはライフプランとあわせて考える必要があるからなんです。

西山:確かに、例えば子どもがそろそろ独立しそうか、それともまだ小さくてこれから大きな教育費がかかるのか、ということも考える必要がありますものね。

中村:そうなんですよね。そうしてもし実際に借り換えをするとなった場合の経費は、人によって、高いと感じる方と、返済額のトータルの費用が安くなるならありだと価値を感じる方と、いろいろな方がいらっしゃると思います。

片岡:私は、もし今後何かあったらぜひ相談に伺いたいです(笑)。

取材・文/西山美紀
構成/片岡千晶(編集部)

第1回「住宅ローンの見直し「やってはいけない5つのこと」」>>

第2回「住宅ローンの繰り上げ返済、後で損する3つのパターン」>>


前回記事「在宅生活の運動不足解消「一番コスパがいい方法」とは?」はこちら>>

 
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