テレビやラジオ、イベントなど幅広く活躍する、話すこと・聞くことのプロであるフリーアナウンサー安田佑子さんが話題の音声SNS「Clubhouse(クラブハウス)」の要、司会進行役モデレーターをするときのコツを解説します。

 

「Clubhouse(クラブハウス)って面白いの?」と聞かれることがあります。面白いトークルームもあれば、正直、そうでもないトークルームもあります。その鍵を握っているのは進行役の「モデレーター」です。モデレーターによってはせっかく豪華なゲストがいてもいい話を引き出せずに終わることもあります。文字なら飛ばして結論だけ読むこともできますが、「クラブハウス」は音声で、かつリアルタイムで流れていきますから、入った時に話がつまらない&進行のモタモタが目立つと、オーディエンス(リスナー)の離脱は高まります。

今回は「クラブハウス」でモデレーターとして話してみたいという方に向けたコツがテーマです。無料のアプリですし、正直、正解はありません。楽しければ、面白ければ、それでいいです。「クラブハウス」での縁をビジネスに繋げたい、または自分の性格的に「やるからにはきちんと進行したい&話したい」「オーディエンスが聴きやすいルームにこだわりたい」という方は参考にしてみてください。

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① Zoomの逆!モデレーターは適度なあいづちを打とう


「クラブハウス」が話しやすいのは、声の遅延が少ないことと、声が重なってもかなり拾ってくれるところです。Zoomではあいづちを打たない、がマナーでしたが、「クラブハウス」ではスピーカーの話にリズムや安心感を生むので、メインモデレーターは適度にあいづちを入れていきましょう。ただし、「なるほどなるほど」「はいはいはいはい」など繰り返し言葉は耳につきます。上から目線にも聞こえるので気をつけたいところです。進行する声が10ならあいづちは6くらいの声量にすると邪魔にならないような気がします。
 

② 自分ばかり喋りすぎない


モデレーターのあなたが主役で他の誰も話さないルームなら、思う存分喋ってください(笑)。ただ、他の共同モデレーターやスピーカーから話を聞き出すのが趣旨のルームなら、「相手の話が多めがいいのか」「5:5がいいのか」など考えながら会話を進めましょう。押し引きはモデレーターの醍醐味。「いい聞き役=いい進行役」です。
 

③ スピーカーを一度にたくさん招待しすぎない


テレビやラジオと違って時間が決まっていない「クラブハウス」は、誰かの話が長いとどんどん時間が長引いてしまうことも。その結果、招待したスピーカーを待たせてしまったり、招待したにもかかわらず、結局話を話を聞けないままに終わっていくルームに遭遇したことがあります。やみくもに誰彼構わずスピーカーとして招待するのではなく、前の人の話が終わりそうな頃に新しく入れるようにするのもルームを回すコツです。

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