こんにちは、〔ミモレ編集室〕のひろたんです。

私は、今年の目標は「断捨離」「洋服を整理してミニマムクローゼットを目指したい……」と常日頃口にしているわりには、なかなか実行に至ってない、断捨離やるやる詐欺です。
シンプルでミニマムな生活にあこがれる反面、「ないよりあったほうがいいんじゃない?」 「困ることもあるんじゃない?」 と、少々懐疑的に思っていました。

そこで、〔ミモレ編集室〕で、シンプルなインテリアや、ミニマムアイテムでのおしゃれコーデを披露してくれている編集室メンバーのいづみさんに、素敵なミニマムライフについてインタビューしました。私とは180度違う匂いがするいづみさんのミニマムな暮らしについて、疑問をぶつけました!

いづみさんはご結婚7年目で、ご主人と3LDKのマンションにお住まいです。

 

 

少ないところからのスタート


ーー前から、片付けは好きでしたか?

小学生のころから片付けが得意で、学期ごとにプリントを整理したり、引き出しに入る分量だけ、本棚に入る分量だけと決めて整理整頓していました。 定期的に掃除するのが好きでしたね。母の雑誌などを見て、パンツをくるくる巻いたり、靴下くるくる巻いたりして収納し、靴箱を利用してタンスの引き出しに仕切りを作ったりしていました!

ーーまさしく「こんまりさん」ですね。ミニマムな暮らしになったきっかけはありますか?

一人暮らしが大きな一歩だったと思います。1Kの小さな家だったので、そこに収まるようにとバサバサとものを少なくしていきました。初めての一人暮らしで、何が必要かよくわからないからとりあえず少ないところからスタートしていこうと思い、フライパン一個、鍋一個という感じで。

服は1年サイクルで


ーーその後、ご結婚されたいづみさん。結婚すると荷物も倍に増えますよね?

結婚した時は、夫の荷物をほとんど捨ててもらったので、ものは増えなかったですね。私が持ってたもので、二人が生活するという感じでした。正直、うちの一番邪魔なものは夫の釣り道具なんですけど、それは借りたコンテナルームにまとめてあります。もともと、夫は、コンテナルームを2個持っていたんですが、「2個もいらないでしょ!」と言って、ひとつに減らしました。 夫は、結婚を機にものがいっぱい減ったと思います。

ーーご主人は、独身時代は、どんなお部屋だったんですか?

わたし結婚前に主人の部屋には行ったことないんです。「あんな部屋を見たら、俺のこときっと嫌いになっちゃうから」と、見せてくれませんでした。 多分ものに溢れていたんだと思います。

ーー洋服は、増えたりしませんか?

一番おしゃれが好きだった25歳から30歳くらいの間は、クローゼットがパンパンだったんですけど、一人暮らしを始めてからは、会社の部署も変わって、スーツがいらなくなったり、ヒールを履かなくなったりして、オンとオフの服が兼用できるようになってきて、三分の一くらいに減りました。結婚してからは、夫もおしゃれな人ではないので、私ばかりがきらびやかでも釣り合わないし、さらに減っていきましたね。もう今は10着くらいですね。常に10着くらいです。

ーーすごい!!!

一個買ったら、一個減らしますね。数が少ないから着る頻度が高いので、痛む頻度も高いと思うんです。 新しいものをここに入れたから、これはもう着なくていいかも、古いから処分しようというサイクルがあって、服は一年くらいのサイクルでガラっと全部入れ替わっています

いづみさんのクローゼット。厳選された10着

おしゃれ更年期で、何を着ても似合わない、すぐ飽きてしまう時期もあって。この服に挑戦してみようとか、似合わなくなってきた、サイズが合わなくなったから処分しようとか、自分の服の好みも変わるサイクルが早くなってきたので、今ちょうどいいバランスで服が入れ替わってるなと思いますね。


パンツは何枚?


ーーキープするためのルールはありますか?

ひとつ買ったら、ひとつ捨てるは、ルールですね。服も靴も、きれいなものを身に着けたいっていう意味では下着も定期的に入れ替えたり、小綺麗なものをと考えると物が循環していきますね。

ーー定期的とは、どのくらいですか?

半年に一回とか、長くても一年に一回、見直して入れ替えています。

ーーちなみにパンツ(下着)は、何枚ですか? まさか、3枚ではないですよね?

いえ、はい、3枚です!!夫はパンツ3枚、下着3枚、仕事用靴下2足、休日用靴下2足、ハンカチ3枚。私は下着3セット、靴下2足、です!長期旅行のために、新しいものを予備で置いていますけど。

ーーお洗濯、雨が降ったり、体調が悪かったりしたら、どうするんですか?

しない日はないです。365日必ず毎日洗濯はしています。夫の私服は私が管理しているんですが、普段着は土日しか着ないので、シャツ2枚、ズボン2枚、春のコート、冬のコート。夫も5枚くらいしか服ないです。どんどん捨てちゃってひどいですよね、私……(笑)。
 

なるべくものは集めない

 

ーー逆に集めているものは、ありますか?

以前クッションにはまってしまって、可愛いクッションカバーを見つけるたびに買って、クッションが増えてしまった時があるんですが、その時ソファに座れないくらいになってしまって。これは本末転倒だと思って、座れないくらいの数のクッションはいらないと気づき、処分しました。

最近は、椅子は好きなので、スペースさえあれば買いたいのですが、もうそろそろ飽和状態なのでもう買えないなという感じです。今は特に集めてるものはないですね。

いづみさんお気に入りのスツール達


ーーでは、紙類とか、お店の紙袋などは、どうされてますか?

すぐに捨てています。レシートはお店でポイ!クレジットカードの控えも、メモ帳にメモしたら即捨てます。

ーー紙袋は、少しはありますか?

紙袋は、ありません。ゼロ枚です!

ーー悠さん主催のワークショップ(イラストレーターの杉浦さやかさんとのスクラップブック作り)に使うものは、ないってことですか?

はい、あの時は必死に集めました。

婚約指輪の箱(ブランド名入りの)もいらないと思って、捨てようとしたら「それくらいとっておいてよ……」と、夫から言われました。私は箱には執着ないんですけどね。紙類は必ず即処分するようにしています。こういう話をしていると、サクサク捨ててしまう自分が非情な人間に思えてくるんですけどね。

夫は、逆にどこに行っても、パンフレットとか集めてくるタイプなんです。

ーーそれは、どうするんですか?

一週間くらいおいて、あとは私が処分しちゃいます!夫のいいところは、処分されても気づかないんですね(笑)。だから、それだけのものだったってことですよね。

ーー奏さんのブログ(本好きさんと本の話をする企画)に登場するほど、読書家でもあるいづみさんですが、本はどうされていますか?

本はですね、一冊読んだら捨てます。「たくさん楽しい思い出をありがとう!」と言って捨てます!ブックオフはほとんど行ったことありません。SDGsのこともあるし、これからは利用してみようかなと思っています。今残っているお気に入りの本は、13冊です。 インテリアの本とか、大草さんの本とかはリビングの見えるところに、あと寝室に文庫本を少し置いています。かなり愛着のある本だけが残っています。

たくさんものを置いていると、ほこりがたまったり、飽きがきたりもします。一個をしっかり使ってあげたほうが掃除もしやすいですし、愛着が湧きそうだなという視点で、物を少なくしている感じかもしれません。

パッと見た目はきれいかもしれないんですけど、物置には全部釣り具が入っているんです。収納スペースには、釣り具に占領されているのでますます物は少なくしています。
 

収納の中はどうなってる?
 

ーー押入れにも、物がないですね。

下の段ボールは、夫の釣りの本とか非常時の食料、上は掃除道具とかスーツケースに洗剤のストックです。

うちはタオルも少ないです。バスタオルはなくて、フェイスタオル5枚だけです。2人で5枚です。洗面所1枚、夫、私のお風呂用タオルで2枚、サブ2枚、合計5枚です。ハンカチタオルは、3枚です。あとお手洗い用、2枚。
新しいものを10枚用意していて、古くなったら交換します。客用布団も持っていません。もし必要な時がくれば、その時は、借りればいいと思って。このマンションにゲストルームもありますし。

余裕のある押し入れ
確かに、タオル5枚だけ!!

化粧品もシンプルに。化粧水と乳液だけにしています。どうしても肌トラブルで困った時は、美容皮膚科に行くと割り切っています。

お化粧品コーナーも、このゆとりの収納!!

莫大な量の夫の釣り道具も、整理整頓しました。一旦全部出してから仕分けをして、ニトリのボックスを自転車で買いに行って収納しました。 完成した収納を見て「ありがとう、ありがとう!」って言ってくれて。でもその後こっそり直してましたね……(笑)。

ニトリのボックスを使って、整理されたご主人の釣り道具達

ものが少ないために家でできないことは、外で楽しむと決めています。たとえば、調味料や調理器具が少なくて家で作れないものは、外に食べに行きます。

すっきり収納された調理器具達

夫の釣りの本は、古いもので1998年の雑誌です。もう20年くらい前の本なので、いつになったら処分してくれるのかと思いつつ、なかなか処分してくれないです……。いつか読むらしいのですが、これが無くなればもっとすっきりするんですけど、そうすると夫の生活がかわいそうなことになっちゃうんで、そこは足を踏み入れないでおこうかなと思ってます(笑)

右側に見えるのが、いづみさんの手で整理されたご主人の大切な年季の入った釣り雑誌達
 
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