オーガズムとは程遠い“愛情不足”のセックス

 

しかし、世の中の多くの女性はパートナーとのセックスに満足していません。それは、愛撫などのテクニックではなく、パートナーからの愛を感じられていないのです。女性は愛に貪欲な生き物だというのが私の持論です。そう気づいたきっかけは、女性たちが語ってくれたパートナーに対する数々の不満エピソードでした。

 

愛の足りていないセックス①
デートなので、気合を入れていつもよりも大人っぽい服装にしたのに気づかない。下着もセクシーなものを着けていたのに、下着の雰囲気が変わったということにも気づいてくれなくて、すぐに脱がされて床に投げ捨てられた。下着についての感想を聞きたくて、セックスの後に「この下着どうだった?」と聞いてみたところ、「いいんじゃない?」だけだった。「これって私に興味ないのかな? 目的はセックスすることだけ?」と感じてしまった。

愛の足りていないセックス②
いつもより頑張っているのに、反応が薄い。こっちは気持ち良くできているか分からないのに、これじゃ頑張る気持ちにもならない。また最悪なのが、濡れていないのに行為に及ばれたこと。すべてがカレのペースになっていて業務的なセックスみたいで寂しい。こんなセックスでカレは気持ち良いのかな? と気になるけど、そういう話もしづらい。私にもっと気持ち良くなってほしい、とか思ってくれていない気がする。

このようなことを女性たちが考え、なぜ、愛を大切にするのかを、男性はまったく理解していません。

セックスは本来、子孫繁栄のためにあるものですが、現代ではパートナーとの愛を確認するためのコミュニケーションとして機能している、と考えるのは私だけじゃないはずです。ただただ、摩擦していることが気持ちいいのではなくて、パートナーを愛している、そして愛されていると感じるからセックスという行為が気持ち良くなる、というのが女性の本音だと思っています。