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「自分の傷やコンプレックスが幸運のきっかけに」アンミカ×占星術家Keiko

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今、話題の「風の時代」というキーワード。占星術界では250年ぶりの大変革期を迎え、コロナ禍をきっかけとしたマインドやライフスタイルの大きな変化が訪れています。

「月星座」に着目した引き寄せ占星術を得意とし、新月・満月を使った願望達成メソッド「パワーウィッシュ」を提唱している占星術家Keikoさん。「パワーウィッシュ」は、いよいよ世界6ヵ国語に翻訳され、海外でも大反響! Keikoさんと様々なゲストの方との対談を通して、「風の時代」の生き方のヒントを得ていく連載です。

 

今回のゲストは、連載「アン ミカ流 セカンドステージ学」でも大人気のモデル・アンミカさんです。率直でポジティブ、そして温かいメッセージは様々なメディアを通して発信されています。もともと、Keikoさんの著作のファンだったというアンミカさんから、前回に続いて、ポジティブに生きる秘密や占星術への興味についてお話を伺いました。

 

前回記事
「風の時代」の天職、幸せ、豊かさは「月星座」を活かすこと【アンミカ×占星術家Keiko】>>

アン ミカ

モデル、タレント。93年にパリコレに初参加以後、モデル業以外でも、テレビ、ラジオ、映画、エッセイ執筆や女性や学生向けに講演会を開く等、多方面で才能を発揮。アロマアドバイザーの資格を持つほか、02年4月から約1年間韓国延世大学語学堂に留学、韓国語も堪能。美容健康の為、ジュニア・ベジタブル&フルーツマイスターの知識も持つ。韓国語韓国名誉広報大使、初代大阪観光大使。ジュエリー、ファッション、韓国コスメのプロデュースも行う。著書に『アン ミカ流 ポジティブ脳の作り方 365日毎日幸せに過ごすために』など。

Keiko

月を使った開運法「Lunalogy®」および新月満月を使った願望達成法「Power Wish®」創始者。(株)電通退社後、「占星術は占いではなく、星のエネルギーを読み取るスキル」というポリシーのもと、独自の切り口で開運情報の提供を開始。Keiko’s Power Wish Academyでは毎月新月と満月の日に願いを叶える効果的な文章の書き方(パワーウィッシュ)を天空図付で解説中。『Keiko的宇宙にエコヒイキされる願いの書き方 新月・満月のパワーウィッシュ』『パワーウィッシュノート2021』など著書多数。

Keiko’sパワーウィッシュアカデミー https://mi-mollet.com/powerwish
Webマガジン「Moon Sign」 https://ks-selection.com/blog


「私の一番の強さは、
痛みを持った人に寄り添えること」

 

Keikoさん(以下Keiko):ミカちゃんの連載「アン ミカ流 セカンドステージ学」。読者の方々からの深い悩みにこんなふうに寄り添えて、ポジティブなアドバイスができるってすごいと改めて感じます。悩みの種類もジャンルも相当多岐にわたってるじゃない? ポジティブだけじゃない深みを感じさせるのが、読者の方への深い癒やしにつながっている気がする。

アンミカ:ありがとうございます。そう言っていただけるのは、私自身が幼少期にネガティブな経験をしているからかもしれません。ただ、あっけらかんとポジティブなアプローチでは、本当に重い悩みを持っている方に、言葉一つでより悲しませたり、怒りを抱かせたりしてしまうので、未熟ながら言葉選びにはすごく気をつけてはいます。

Keiko:ミカちゃんのホロスコープでは、運とチャンスの入り口と私が呼んでいるポイントが、復活と再生を意味するサイン「蠍座」だということ、そしてなんと言っても「キロン」が特徴的。

編集部注)キロンは、天文学上、最も新しく発見された惑星。ギリシャ神話ではヒーラーであり、戦士。周りに治癒を施すと同時に、自分自身も怪我を負っている存在。ホロスコープ上でキロンが強く配置されている人は、人生の早い段階で精神的、もしくは肉体的な苦悩に出会いやすく、ただ乗り越えた先に大きな可能性が広がっているとされます。周りの人に治癒を施す存在や、精神領域を肉体の世界と結びつける仲介者となりやすいとも言われています。
 

宗教の持つ信仰心や叡智が
悩める子ども時代の拠りどころに


アンミカ:表現が難しいのですが、自分はちゃんと傷を持っているなと思います。そこは認めていて、今も持ち続けています。子どもの頃に”完璧な形”としての両親がいなかったり、経済的に貧しかったことや韓国人ということで差別も受けました。大人になってから理不尽という言葉を知りましたが、まさに、子どもの頃に理由なく傷つけられて、当時はピンとこないまま違和感を感じながらヘラヘラ笑ってやり過ごして、その対処法を後悔してしまったり……。そんなふうに、うまく対処できなかった感情に、向き合ってみた時期もあれば、正直な気持ちを周りの大人に打ち明けて、寄り添ってもらう言葉に救われたことも。両親が信仰していたキリスト教に、優しい大人が集まっていたり、耳を傾けてくれる韓国コミュニティの大人たちに恵まれて育ちました。神父様もそうですが、信じられる大人に囲まれていたおかげで、彼らの言葉や態度に救われて今があるんだ……と思います。自分も同じような痛みを持った人に会ったときに寄り添えるのが、自分の一番の強さですね。

Keiko:本当にそうですね。

アンミカ:神父様に悩みを相談したときのアドバイスも覚えています。今の自分の状態を起こしているのは自分自身という時もある。環境を動かせない子どもであれば、現在の苦難を乗り越えることで、将来、その知恵を同じように悩んでいる人のために役立てられると。もちろん、自分自身が将来もっと大きな苦難に出会ったときに乗り越える力や知恵にもなるし、器が大きくなることで幸せにもなれると。人の痛みに寄り添えることが人間の強さだと教えてもらって、そこから考え方や感じ方も変わっていきましたね。信仰心があったのは本当に大きかったです。

Keiko:小さい頃からそんな気づきがあったのはすごいことだし、宝だよね。ミカちゃんがおっしゃったこと、出生図のホロスコープにはっきりと出ているの。「キロン」の隣に牡羊座の太陽がある。自分のアイデンディティを傷つけられた経験があることを示しています。同時に、言葉を司る水星もすぐ側にあって、神父様の言葉や英知に救われることも示されている。そして、そのキロンこそが、逆に大人になってからのミカちゃんのポジティブさを育んできたのだと思います。

アンミカ:そうなんですね。牡羊座にキロンがあるとアイデンティティを傷つけられるということですか?