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「自分の傷やコンプレックスが幸運のきっかけに」アンミカ×占星術家Keiko

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「傷やコンプレックスがミカちゃんの
今のステイタスを作っている」

 

Keiko:そうですね。牡羊座は自分は何者かという自我、アイデンティティを司るサイン。そこにキロンと太陽が入っているので、その暗示は強いですね。

 

アンミカ:小学生の時は悩みました。韓国人であることを否定すると、両親が日本に来たことを否定することになるため、したくなかったですし。貧しいことで苦労しているのは両親たちですから。自分の出自についての悩みもそうですが、小さい頃に顔に大きな傷を負ったことでのいじめもありました。だから、自分を受け入れて自分を愛するまですごく時間がかかったんです。でも、その結果、自分を愛してないとできない職業にもついている。顔の怪我で悩んだのに、外見で判断される職業についているのってすごくサディスティックな部分でもあるんですけど(笑)。

Keiko:でもね、ミカちゃんのホロスコープには、天頂にさんぜんと輝く獅子座に入った月があって。その月とキロンがトラインというすごくいい角度をとっているのね。このキロンがミカちゃんの今のステイタスを作っているのは間違いないと思います。このキロン、幼少期には手荒い現象を起こしたかもしれないけどやっぱりそれがあってこそ今がある。キロンさんには感謝だね。

アンミカ:そうですね。本当に悩んでいる人に伝えてあげたい。暗闇があったからこその光のありがたみがわかるし、暗闇を経験したことで光にも敏感になりました。あの光に向かって進むぞという蓮の花のような気持ちで生きてきました。最初におっしゃってくださった私のポジティブさにつながるのですが、ネガティブを持っている人ほど、ポジティブになれる才能があると思います。自分の原点はそこにあると思っているので、傷を大事にしています。

Keiko:なるほど。もしかしたら、その人が花開くために傷って与えられているのかもしれない。

 

アンミカ:抵抗力や治癒力は1回病気にならないとつかないものですし、傷の持つ力にも気づけないですよね。

Keiko:そうよね。例えば、幼少時に言語障害があってどもりで悩んでいたとして、これでは嫌だとスピーチに取り組んだ結果メキメキ上達していって今やスピーチの先生になっているという方だっていらっしゃるもの。コンプレックスで自分の不幸の元凶だと感じていることが、実は、幸運の種だったというね。

アンミカ:私、モデルとしては背がダントツで低くて。しかも、骨が丸くてモデル向きではないことに悩んでいたんです。でも、そのおかげでウォーキングをものすごくうまくなろうと努力できました。そして、背がそこまで高くないおかげで、共演する際、共演しやすかったり、これまで努力してきたことも全て役に立っていて、結果、コンプレックスをもっていてよかったなと心から思っています。

Keiko:そんなふうに言い切れるミカちゃん、本当にすごい。そして素晴らしいパートナー、旦那さんにも恵まれて。ミカちゃんのような生き方、そしてパートナーシップに憧れている女性たちも多いと思うな。