二度寝するなら「日光を浴びながら」


身体にとって十分な睡眠がとれているかどうかの判断の目安は、「起床から4時間後に頭がすっきりしているかどうか」です。このときにまだ疲れが取れていないと感じるなら、昼間に仮眠を取ったり、二度寝をしてもかまいません。ただしベッドは避け、光が当たる窓際の近くに移動してください。

 

朝起きたときに太陽の光を浴びると睡眠リズムが安定するというのは、覚醒と同時に眠りのスイッチも入るからです。睡眠を司るメラトニンは太陽の光を浴びることで低下し、14~16時間後にふたたび上昇し始めます。

ただし、人間が覚醒するには、必要な光の強さというものがあります。人間は部屋の明かりを点けるぐらいでは目覚めることができません。一般家庭では、照明を点けていても部屋の明るさは500ルクス程度。脳が「朝」として覚醒するには、より強い光である1000~2500ルクスが必要です。曇りや雨の日、外がまだ暗い日は、デスクライトに顔を近づけましょう。室内の光でも1000ルクス以上の光を脳に届けることができます。

二度寝の場合はカーテンを開けて、窓から1メートル以内の場所で眠れば、目を閉じていても網膜に光を届けることができます。朝の時間がなく二度寝できないときには、その日は仕事を早く切り上げて、意識的に早めに寝ることで調整をかけましょう。