動物好きで知られる中村倫也がナレーションを担当


ミャンマーのインレー湖のネコたちは、人間の暮らしと寄り添った生活を送っています。朝はなんと一緒に顔を洗い、ともにボートに乗って魚をとりに出かけて、ときには湖で泳ぐことも。華麗なネコ泳ぎとともに、湖に落下した子ネコを母ネコが心配する表情も切り取られています。小さな頃からずっと一緒の息子とは、あいさつがわりにおでこをごっつんこするほどの仲良し。息子がネコのように屋根と壁の隙間から部屋に入ってきたシーンには、人間がネコに寄ってきちゃってる……! と思わず笑ってしまいました。

一瞬も目が離せない愛らしくも興味深いネコの生態、壮大な牧場と湖上の風景に加えて、ナレーションを動物好きとしても知られる中村倫也が担当していることで、癒し効果はさらに倍増。もちろん原稿はあるのでしょうが、「ふふっ、仲良しなんだね」というナレーションは、心の声がつい漏れているようにしか聞こえませんでした。そして時折入る岩合監督の言葉から感じられるのは、厳しくも優しい無償の愛が存在する世界を見せてくれた、ネコたちへの感謝の気持ち。出会わせてくれて、撮影させてくれてありがとう。そんな命の営みへの心からの尊敬があるからこそ、こんなにも奇跡的な瞬間を撮影できるのだろうな、と感じました。

現在、岩合監督と中村倫也のトークショーを編集した特別映像付きの上映も行われています。ぜひ、スクリーンでネコの家族と出会ってみてください!

 


【我が家の猫の写真】
昨年の12月に念願だった保護猫を迎えました。白とグレーがオスのブラン、黒と白のメスがノワです。1匹だけを迎える予定だったのですが、譲渡会でぴったりとくっついている姿を見て、この2匹を引き離すことはできない! と思い一緒にうちの子になってもらうことに。毎日ずっとくっついている仲良し兄妹です。

右から、白とグレーのブラン、黒と白のノワ。
いつも一緒の仲良し兄妹。

<映画紹介>
『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族』

全国公開中

監督・撮影:岩合光昭
ナレーション:中村倫也
配給:ユナイテッド・シネマ
 ©「劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き2」製作委員会 ©Mitsuaki Iwago

構成/榎本明日香
 


前回記事「イケメン女子が主役、Netflix『クイーンズ・ギャンビット』世界的大ヒットの理由」はこちら>>

 
  • 1
  • 2