浪費は無力な子ども時代への報復だった!?

 

そもそも散財自体が、強い快楽の伴う行為なのです。なぜ人はお金を使うと気持ちがいいのか。それは、ほしいものを手に入れる所有欲と、何かしら推しに貢献できる奉仕欲、そして汗水流して稼いだお金を浪費している背徳感の3つがセットで味わえるから。

 

子どもの頃、みなさんも一度ぐらいはほしいオモチャやお菓子をどれだけおねだりしても買ってもらえずに駄々をこねた、経験があるのではないでしょうか。あのときに感じた悔しさやみじめさは意外と心に残っているもので。大人になって、ほしいと思ったものをためらいなくポチッとした瞬間、いつも幼き日の自分を思い出します。

もう何も我慢しなくていい。だって、このお金は自分で稼いだお金だから。大人になってからの浪費は、無力な子ども時代への報復と救済と言えるのかもしれません。だから、お金を使うのは気持ちがいい。