「推し」が結婚した時の複雑すぎる心境

 

推しが人生の大きな決断をくだした。応援している身としては、最大限の祝福でその背中を押すのが筋。なのになぜ気持ちはこんなに複雑なのか。

その理由は人それぞれでしょうが、少なくとも僕の場合は嫉妬とはちょっと違う感じがします。自分が生涯の伴侶になれる可能性があるなんて思っていないですし、相手さまが嫌ということでもない。推しが選んだ人なんですから、いい方だと信じております。

 

じゃあこの埋めきれない空洞感の正体は何かと言うと、ひとつは突然推しが「人間」になったような気がするから。

もちろん推しは人間です。人格のある個人として尊重してきたつもりです。とは言えやはり自分の日常からは圧倒的に遠いわけで。感覚としては「太陽」くらいに思って日々生きています。常に空を見上げればそこにいてくれて、僕の行く道を暖かく照らしてくれる。そして「太陽」はみんなのものであって、決して誰かひとりのものにならない。そう思っていたはずの推しが突然公式に誰かのものになった。いきなり人間宣言をぶちこんでくるわけですから、オッケーオッケー、1回心の中を整理させてってなるのは仕方のない話。

そして、冷静に考えた結果、そっか、毛穴とかあったかー。帰る家もあったかー。って、一気に夢から覚めて、推しの存在が現実的に思えてくる。この突然の変化に対応しきれなくて、僕は打ちひしがれているのではないかと。