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渡辺ミキ社長、私よりも“青木さやか”を諦めなかった理由を教えてください

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“青木さやか”の背中を追って
多くの女の子がうちにきてくれた


青木:自己肯定感の低さが招いた失敗でいったら、会社の後輩にも申し訳ないことをしました。イモトアヤコさんは昔から私のことを慕ってくれていましたけど、自分を好きじゃなかった私は、イモトさんを遠ざけてしまった時期があったんですよね。私は自分を好きだという人を一番信用できない。最近になってようやく、“好き”って言い続けてくれたイモトさんに“ありがとう”と思えるようになりました。

 

渡辺:そうだったね。青木さやかって、唯一無二であり、自分を貫いているようでありながら、それが笑いになっていて。独特のコミュニティの中でも堂々とコミュニケーションしている姿が、多くの女性たちに勇気を与えたと思います。青木さやかに憧れてうちの会社に入ってくれた子は、イモトアヤコだったり、ブルゾンちえみだったりと数多いて。それは本当に、青木のおかげなんですよ。

 

青木:いやいやいや!でも、そうやって入ってくれた後輩とも距離を置くっていう、本当に自分でもよくわからない状態でした。

渡辺:突然嫌いになったり、突然好きになったりね(笑)。育った環境に感謝すべきとても素晴らしい長所をたくさん持っているけれど、青木はそんな自分が窮屈で仕方なかったんだよね。自分を全否定してでも対極に行きたいっていう、ギャンブラーの血がたぎっていた。そこが魅力でもあり、面白さでもあり、生きづらさにもつながるんだけどね。それら丸ごとが“青木さやか”なんじゃないかなって私は思っています。