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髪の専門ドクターに聞く「薄毛の目安と予防ケア」

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薄毛を甘く見ないで! 病気のサインだということも忘れずに

 

「過度なダイエットは頭皮・髪にも影響を及ぼすと言われていますが、気をつけていただきたいのは薄毛の背後に病気が隠れている場合があること。薄毛が大病のSOSサインになっていることもあるので、油断はできないんです。甲状腺疾患、貧血、膠原病、排卵障害でみられる疾患『多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)』などで髪の毛が抜ける場合があるため、注意が必要です。
抜け毛の増加が1か月程度続くような場合は、医療機関を受診することをおすすめします」(小山先生)。

 


本数?太さ? 薄毛の目安はどこで判断すべき?


「この1年、薄毛相談でクリニックを訪れる女性が増えている理由に、コロナ禍での生活様式の変化が挙げられます。外出を控え、仕事もリモートワーク。家の中も密になると今までになかったストレスを感じるようになるでしょう。ストレスは頭皮にも影響を及ぼすため、髪が抜けて薄くなったと来院する方は増えています」(小山先生)。

ここで知っておきたいのが「薄毛の目安」。他の人と比較できず、自分の主観や感覚に頼ってしまいがちですが……。
「結婚・出産・離婚・親の介護など、生活環境が変わるタイミングで薄毛を自覚する方が多いです。しかし、髪はある日突然、薄くなるわけではありません。加齢に伴い、じわじわと減っていきます。
ここで薄毛の目安について注意するポイントを挙げてみました」(小山先生)。

ポイント① お風呂に入ったときの抜け毛の状態お風呂に入った時に排水溝の抜け毛をチェックしてください。
抜け毛の「本数」とあわせて、「太さ」にも注目しましょう。以前と比べて細くて短い抜け毛が増えていたら、薄毛が進行している可能性があります。

ポイント② 産後のママは要チェックよく「前髪の抜け毛が目立つ」と聞きますが、前髪だけ抜けるということはありません。
産後はホルモンバランスが乱れているため、髪全体が抜けやすい状態になっています。ですがほとんどの場合、ホルモンのバランスが整ったらまた毛が生えてくるので過度な心配は要りません。

ポイント③ 家族や友人からの声家族や親しい友人、美容師さんからの声も参考になります。頭頂部などの変化は、自分ではなかなか見られないだけに、近しい人からのアドバイスで気づくことも多々あります。