たとえば、かぶりものをした時。efrinmanさんに「かぶりもの王」の称号を授かったエフは、いつも「似合うでしょ?」と言わんばかりの姿で愛嬌をふりまきます。ところがコメの場合は、いくら家族がキュンキュンしようとも、まるで時が止まったかのようにフリーズ状態に。

 
 

さらに、買い物から帰ってきた時や近くに食べ物がある時は、我先にと飛びついてefrinmanさんを困らせるのがエフ。一方、そんなエフの行動に慣れているため、「何もせずに大人しく待っている」ことでefrinmanさんを困惑させるのがコメです。

 
 

やんちゃで話のネタに尽きないエフの思い出と、真面目で慎重な性格が生み出す爆笑エピソードに尽きないコメ。もちろん、一緒に暮らす“家族”は笑顔にしてもらうだけでなく、時に困らせられることだってあります。それでも、efrinmanさん夫婦にとっては、その一つひとつがかけがえのない思い出。

 

エフとコメとの暮らしをefrinmanさんが優しい眼差しで描き出す本書には、日々の何でもないことを慈しむためのヒントがたくさん詰まっています。

 

efriman(えふりんまん)さん:東京在住。マーケティング職を経て主婦に。2004年にエフと出会い、ゴールデンレトリバーのあまりの可愛さにその生態をイラストでブログに公開、注目される。その後、カバー画像、ポスター、商品パッケージなどのイラスト主体のオーダーデザインを制作しつつ、亡きエフ、2代目ゴールデン・コメとの日常を漫画で描き始める。インスタグラム「エフ漫画」はフォロワー数13万人(2020年12月現在)。オリジナルグッズやLINEスタンプも人気。
【ライブドア公式ブログ】「リンマンブルース」
【インスタグラム】「エフ漫画」
【インスタグラム】「日常の写真や動画」

 

『エフ漫画 ゴールデンレトリバーのエフとコメとのもっと楽しい暮らし』
著者:efriman 講談社 1320円(税込)

亡きエフとの思い出と、2才になってますます絶好調のコメとの日常を描くコミックエッセイ。子犬だったコメが成長の過程で見せるいろんな行動にクスリとしつつ、記憶の中でもやっぱり面白いエフの行動。そんな2頭と家族たちが織りなす悲喜こもごものエピソードには、悶絶必至の愛くるしい写真付き! 毎日を大切に過ごしたくなる、心温まる一冊です。


構成/金澤英恵

 

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