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【日英ロイヤルファッション】皇后雅子さま、キャサリン妃「華麗なホワイトとゴールドの装い」

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今回のテーマはお召し物のカラー。ロイヤルファッションの代表色でもあるホワイトとゴールド、そして落ち着きと品格あふれるロイヤル鉄板カラーに注目しました。
日本の皇室とイギリスの王室、それぞれのアイコニックなスタイルとともに考察していきます。
それぞれの文化と伝統が表れた「カラースタイル」をご覧ください。

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① ホワイト

皇室の象徴、神聖なるカラー

2020年10月28日、東京都渋谷区・明治神宮にて。写真/毎日新聞社/アフロ

こちらは昨年、明治神宮鎮座百年祭にお出ましになった際の皇后・雅子さまの参拝服。
テーラードのジャケットに、裾ギリギリに合わせたフルレングスのドレスのアンサンブルは、お帽子同様、スカラップの優しいアクセントが加わり、若さとクラシックが見事に融合した装いです。

全身で美しいAラインを描くシルエットと、オフホワイトという色が、この上ない気品と品格を放ち、日本の皇后というお立場に最も相応しい色といえるのではないでしょうか。

 


イングランドのバラ、ダイアナ元妃のアイコニックドレス

1989年10月、英国ファッション・アワードに出席。ジャケット、ドレス/キャサリン・ウォーカー 写真/Mirrorpix/アフロ

同じく白といって思い浮かぶのはダイアナ元妃。
エルヴィス・プレスリーの衣装と似ていることから、”エルヴィス・ドレス”と称され、人気のスタイルの一つです。

ダイアナ元妃と最後まで親交が深かったデザイナー、キャサリン・ウォーカーのデザインで、エリザベス朝のひだ襟からインスパイアされたという高い襟のボレロジャケットと、ソフトコンシャスなフルレングスドレスとのアンサンブル。

全身にわたってパールやスパンコールが装飾された、まさにゴージャスなドレススタイルですが、とても上品に見えるのは、やはり白というカラーに、パールがもつノーブルな華やかさゆえでしょう。


② ゴールド

ゴージャスなゴールドに、オレンジの色味をプラス

56歳のお誕生日に公開された公式写真。2019年12月3日、東京都港区・赤坂御所の談話室にて。写真/宮内庁提供

白のほかにも、皇后を代表するカラーといえるのがゴールド。白のお洋服にゴールドのトリミングを施され部分的に取り入れることもあれば、このようにゴールド系のお洋服をお召しになることも。
皇后・雅子さまにとてもお似合いになるオレンジの色味をプラスしたゴールドは肌馴染みがよく、まるで太陽のような輝きとともに、華やさがあります。

色が豪華な分、クラシックなデザインにされているところも、日本らしくバランスのよい装いです。

繁栄の象徴、稲穂モチーフのブローチなど、皇后・雅子さまらしさに溢れ、なおかつ存在感をも兼ね備えた装いは、皇后としては初のお誕生日の公式写真ファッションとして、これ以上にないパーフェクトなスタイルといえるでしょう。


御歳86歳、圧巻のゴールドドレスをご披露

2012年6月4日、バッキンガムパレス前で、即位60周年祝賀コンサートにて。写真/ロイター/アフロ

ゴールドといえば、やはりエリザベス女王。ソワレからカクテルまで、様々なデザインのお洋服をお召しになってきましたが、こちらは女王の即位60周年を記念したコンサートでのファッション。御歳86歳。

帽子のデザインから全ジュエリーの管理まで、女王のファッションに関するすべてを把握しているアンジェラ・ケリー氏によるデザインのドレスは、高貴なゴールドに輝くドレス。
スパンコールのようにも見えるドレスの生地は、実は織りによるもの。それでこれだけ輝くのだから、いかに素材が上質であるかがわかります。
さらに、ゴールドのグラデーションのブレードが、ドレスに装飾され、凹凸がより豪華さを演出しています。

君主として最長在位記録、最高齢記録をも更新中の女王だからこそ、ゴージャスなゴールドのドレスもこんなにさらりとお召しになれるのでしょう。

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【写真】ロイヤルの象徴カラー「ロイヤルブルー」のファッション
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1 写真/毎日新聞社/アフロ 
2 写真/Splash/アフロ
3 写真/The Asahi Shimbun/Getty Images
4 写真/ZUMA Press/アフロ
5 写真/宮内庁提供
6 写真/Press Association/アフロ

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