Q.モデルの世界で長く働いてらっしゃるから、一緒に働く仲間の中には年下の方も多くなっていると思います。何か先輩として気をつけていること、年下の方のことで気になったことがあったときの伝え方などがあれば教えていただきたいです。


職場で後輩には、気になることも強く言わないようにオブラートに包んで言うことも多く、でも案外そうすることで、真意が伝わってなかったり、逆に叱ると、叱った事実だけ残って、これまた真意が伝わってなかったり。そういう時に何かアドバイスがあれば教えていただきたいです。


A.「私、産めるな」と思うくらい年下との仕事も増えました(笑)。

私自身はそれほど気にしていなくても、向こうが私を“大先輩”と思って恐縮してしまうことも。だから、自分から話しかけて場を和ませるようにはしています。失敗談を話したり、たとえば共通の仕事仲間の話をしたり。

伝え方は私よりも、私のマネージャーが本当に上手なので、ぜひ参考にしてみて下さい。彼女は、何か意見するときも「これは違うんじゃないですか」と指摘するのではなくて、「○○だと思うのですが、どう思いますか?」と相談する形で言ってくれるんです。ちゃんと理由も説明しながらなので、なるほどと思って、受け入れやすい。同じことでもビシッと「違いますよ!」と言われると怖いなという印象が先に立ってしまうから、相談形式はスムーズだなと思います。

あとはまずは褒めることかな。これは子育てでも同じなのですが、注意したいことがあったとしてもまずは褒める。今朝も息子が朝ご飯を食べなくて。4等分にしたピザトーストだったんですが、何分経っても一切れしか食べていない。本当は「早く食べちゃいなさい!」って言いたかったし、言ってしまうときもあるんですが、「一枚食べれたじゃん!偉い偉い!さすが!これなら二枚目も行けちゃうんじゃない!?」って言ったらパクッと二枚目も食べてくれた。「早く食べなさい!」って叱ってしまうと、言った自分も気分がよくないんですよね。褒めることで相手も自分も気持ちよくいられる。これは子育ても、後輩との関係でも大切だなと思っています。



Q.テレビ、雑誌、ラジオなど、さまざまなところでたくさんの方と仕事をされてますが、大事にしてることは何ですか?


A.何だろう……。感じがよいことかな(笑)。

 

私と仕事をして、なんとなく楽しかったなと思ってもらえると嬉しいです。基本的な挨拶やお礼は必ずするようにしていることと……、あとは相手のことをむやみやたらに否定はしないようにしているかな。違う意見や価値観の方だったとしても、「あの人はそう思っているのか、なるほど~」と思うと自分にもストレスにならないし、疲れにくいんですよね。

 


Q.いつも素敵な笑顔に癒やされます。モデルのお仕事のとき、いろんな表情をされると思いますが、どんなことを考えてらっしゃるのでしょうか。例えば、笑顔のときは、お子さんのことを考えるとか。でも実は、お腹空いた〜と思ってるとか(笑)。私も、あんなみずみずしい笑顔の写真が撮りたい、撮れたらいいなと思っているので、ぜひ教えて下さい!


A.本当に楽しい気持ちで笑ってます。

長年仕事をしてきたので、大笑いも微笑みもポーズの一環としてできますが、そこに気持ちが乗っていなくて、ただ筋肉を動かしているだけだと、実は私自身の疲れ具合が全く違って。だから、本当に楽しい気持ちで笑っているし、カメラの先にいる読者の方に気持ちを向けています。いろいろな媒体でお世話になっているので、ポージングもその媒体の読者の方が日常でしているような雰囲気を作るようにしています。
 

協力店/
ココシュニック オンキッチュ 有楽町マルイ店 tel.03-3213-5049
ティッカ  tel.076-221-5355

撮影/花村克彦
スタイリング/亀甲有希
ヘア&メイク/横谷百栄(FIX-UP)
構成・文/幸山梨奈

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