ディズニー好きさんのバイブル!


ディズニーテーマパークに何度も通うリピーターが多い理由はなんでしょう? それは、ディズニー映画があるから! ほとんどのショーやアトラクションはディズニーのアニメーションや映画が元になっています。だから深みがあって、何度体験しても新しい発見があるんですね。

そんな、ディズニー作品の歴史と、製作の時代背景が全てわかるのが『ディズニーアニメーション大全集』。数年ごとに新情報を加え版を重ねてきた、ディズニーファン必携のロングセラー、その新装改訂版が7年ぶりに発売になります。

本書の制作に長年携わり、掲載作を全て見てきたベテラン編集者が、今年2021年に注目のアニバーサリー作品を、ピックアップしてご紹介します。

 


『ふしぎの国のアリス』は70周年!


イギリスの数学者で作家ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」と「鏡の国のアリス」を原作としたファンタジーです。

書物ならではの言葉遊びが多い原作はアニメーションにしづらく、ディズニーのアニメーターたちは四苦八苦。しかも公開された1951年当時は、熱烈な原作ファンからの批判もあったようです。

しかし、苦労の末に生まれたヘンテコかわいいチェシャ猫、マッドハッターやアリスたちは、いまやディズニーを代表するキャラクターとなっています。本書ではサブのキャラクターも、ビジュアルで紹介しています。

©️Disney


『美女と野獣』は30周年!


ディズニーの創始者ウォルト・ディズニーは、常に挑戦を繰り返した人でした。1928年にミッキーマウスを生み出し、1937年に世界初の長編カラーアニメーション『白雪姫』を公開し、1955年に世界初のディズニーテーマパーク「ディズニーランド」を創設しました。本書は彼の生涯を年表で紹介しています。

そんなカリスマが1966年に急死してから、長い間低迷を続けたディズニーに「新時代」をもたらしたのは、1989年の『リトル・マーメイド』、続いて1991年の『美女と野獣』。

ウォルトの再来といわれた音楽家ハワード・アシュマンと、作曲家アラン・メンケンが作品作りに大きな役割を果たしました。アカデミー賞で、実写作品と肩を並べて“作品賞”にノミネートされたアニメーションは『美女と野獣』が初めてです。作品賞の受賞は成りませんでしたが作曲賞と歌曲賞をダブルで受賞。

野獣はアメリカのマスコミで「最もロマンチックな年男」と評されたほど話題になりました。

©️Disney


『ズートピア』は5周年!


『美女と野獣』から数年。CGアニメーションの雄ピクサー・アニメーション・スタジオがディズニーの傘下へ。時代は手描きアニメーションからCGアニメーションへ移行します。

2016年、『塔の上のラプンツェル』のバイロン・ハワード監督と『シュガー・ラッシュ』のリッチ・ムーア監督がタッグを組み、『ズートピア』を公開! 様々な動物たちが共存する大都会ズートピアは、多様性が求められる現代社会そのものです。ウサギの警察官ジュディとイケメン詐欺師のキツネ、ニックのコンビは大人気になりました。

手書きではなくなったアニメーションにおける最大の挑戦は「毛」でした。ウサギのもふもふ、ヒツジのフワフワ、ナマケモノの剛毛など、動物の種類ごとに異なる毛質、異なる本数が追及されました。雌のネズミの毛は『アナと雪の女王』のエルサの髪と同じ40万本、最多はキリンの920万本だったそうですよ。

©️Disney


装丁デザイナーこだわりのケースと表紙に注目!


新装改訂版となった『ディズニーアニメーション大全集』は、装丁とデザインを全てリニューアル。豪華なケース入りのお宝本に仕上げました。ウォルト・ディズニー最大のチャレンジ作品『ファンタジア』(1940)に登場する象徴的なスタイルのミッキーマウスがデザインされています。

©️Disney

ケースから本を取り出すと、同じイラストなのにどこかが違う!?
そう、ミッキーの周囲に浮かび上がる映画の場面が変化しているのです。遊び心のある装丁で、インテリアとしてお部屋に飾りたいぐらいのクオリティです。


試し読みをチェック!
▼右にスワイプしてください▼
(実際の本は左開きです)

『ディズニーアニメーション大全集 新装改訂版』

 

□ディズニーアニメーションがてんこもり!!
ディズニーとピクサーのアニメーション作品のすべてがこの1冊につまっています。
2014年に発売された「ディズニーアニメーション大全集 新版」をもとに、増補改訂した新装版。
箱入りの豪華仕様で、お部屋にかざるのにもふさわしいデザインです。

1950年からディズニーの出版を手がける講談社がお届けする、ディズニー愛好家必携のスペシャルブックです。

□製作スタッフなどを掲載した作品データやキャラクター名もわかる!
◆『白雪姫』から『ラーヤと龍の王国』まで、多彩な長編アニメーション作品
◆『トイ・ストーリー』に始まるピクサーの世界
◆短編から生まれたミッキーやドナルドの仲間たち
◆知る人ぞ知る、ディズニーの珠玉の短編
◆作品作りに貢献したアーティストたち
◆これはだれ? いつの作品? キャラクターの索引、作品データ、事項索引つき

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(C)Disney/Pixar


文/境沢あづさ